被災者に無料で車貸し出し=大雨や地震、各地で需要急増―「ニーズに追い付かず」・千葉大雨1カ月

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2026年09月13日 07:31  時事通信社

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時事通信社

日本カーシェアリング協会から軽トラックを無料で借りた男性=8月31日、千葉県大網白里市
 千葉県で13人が犠牲となった豪雨から13日で1カ月。県内各地で発生した冠水により1万台規模の車両が水に漬かり、約3100台が道路に一時置き去りにされた。こうした自然災害で移動手段を失った被災者を支えようと、一般社団法人「日本カーシェアリング協会」(宮城県石巻市)では各地で車の無料貸し出しを行っているが、異例のペースで相次ぐ災害により「車も人も足りない」状況が続いている。

 同協会は東日本大震災を機に2011年に発足。廃車予定だった車などを寄付してもらい、被災者に無料で貸し出す。8月末時点で計約600台を確保しているが、この夏は千葉以外にも熊本の地震や富山、石川、福井の大雨など全国で災害が相次ぎ、申し込みが殺到。6分の1の約300件しか対応できておらず、「前例のない災害の多さで、ニーズに追い付かない。車や運営スタッフが足りていない」(担当者)と悲鳴を上げている。

 千葉県では、自治体と連携して8月27日以降貸し出し拠点を3カ所に開設。自宅が浸水した大網白里市の50代男性は「ありがたい」と感謝しながら、借りた軽トラックに家財道具を積み込み自宅の復旧作業を急いでいた。

 ただ、これまで760件以上の申し込みに対し、貸し出しはわずか33件。協会では車両を約20台から約90台に増やして対応を急ぐ。

 最大震度6強の地震に襲われた熊本県八代市の拠点では、職場が被災した榎田遥さん(21)が人手不足を補おうと臨時スタッフとして働く。災害ごみを運ぶため日々多くの被災者が訪れる様子に、「もともと地域に貢献したいという思いがあり、やりがいを感じている」と話す。

 協会では8月下旬に相次いだ北陸での豪雨を受け、今月4日に石川県七尾市に拠点を設置。8日には記録的な大雨で名古屋市でも浸水被害が出たが、担当者は「今の状況だと支援が難しい」として、車の寄付やボランティアの参加を募っている。 

アンダーパスが冠水し、水没した車=8月14日、千葉県鎌ケ谷市
アンダーパスが冠水し、水没した車=8月14日、千葉県鎌ケ谷市


日本カーシェアリング協会から借りた軽トラックで、地震により壊れた家財道具を運ぶ男性=8月18日、熊本県八代市
日本カーシェアリング協会から借りた軽トラックで、地震により壊れた家財道具を運ぶ男性=8月18日、熊本県八代市


日本カーシェアリング協会が運営する貸し出し拠点で、臨時スタッフとして働く榎田遥さん(左)=8月18日、熊本県八代市
日本カーシェアリング協会が運営する貸し出し拠点で、臨時スタッフとして働く榎田遥さん(左)=8月18日、熊本県八代市

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