限定公開( 8 )

いつも走っているあの道が、実は「レアカード」かもしれない――。
地図の調査・制作などを手掛けるゼンリン(福岡県北九州市)が、全国の一般国道をテーマにしたトレーディングカード「Map Design GALLERY CARD/一般国道」を発売した。9月11日の発売後、初回限定版のコンプリートBOXは約10分で完売。その後、コンプリートBOX単体も、約24時間で売り切れた。
「ここまで早く完売になることは想定しておらず、当初の販売予測を大きく上回るスタートとなりました」と、商品企画を担当するビジネス企画室 マップデザイン推進部 商品企画推進課の高橋圭佑氏は話す。
価格は、1パック7枚入り550円。全国459路線の一般国道のうち153路線を収録し、76路線と77路線の2シリーズを同時に発売している。
|
|
|
|
カード表面には、路線を描いた地図、国道番号を示す道路標識、総延長距離、海上区間距離、起点・終点を掲載。裏面には、その国道が日本列島のどこを通っているかを示す地図を掲載している。
総延長距離に応じてレア度を設定し、49キロ以下の国道が「R(レア)カード」、50〜99キロが「U(アンコモン)カード」、100キロ以上が「C(コモン)カード」。総延長距離が短い国道ほどレア度が高く、Rカードにはホログラム加工を施している。
7枚入りパック限定で、ゼンリン社員が厳選した特徴的な国道を「SR(スーパーレア)カード」としてランダムに封入。2つのシリーズで異なるSRカードを用意し、路線はシークレットとしている。
●なぜ「国道」に着目したのか
ゼンリンは2025年7月にも、全国の有人離島をテーマにしたカードを発売した。人口が少ない島ほどレア度が高くなる仕組みで、オンライン限定のコンプリートBOXは発売日に完売した。
|
|
|
|
この反響を受け、社内の地図好きやトレカ好きの社員を集め、次のテーマを話し合う情報交換会を開いた。地形や建物などさまざまな候補が挙がる中、最も支持を集めたのが「国道」だった。
国道は、誰もが日常的に利用するインフラである一方、1本1本の路線に注目する機会はそれほど多くない。関連書籍やグッズも多く、SNSでも「国道ネタ」が数多く発信されていることから、ゼンリンらしさが伝わりやすい「地図テーマの王道」と判断したという。
実際に調べてみると、国道には一般にはあまり知られていない特徴がいくつもあった。例えば、国道というと長い道路をイメージしがちだが、実際には数キロメートルしかない短い路線もある。海上区間を含む国道や、空港を起点とする国道も存在する。
こうした国道ごとの「違い」を、限られたカードサイズでどう見せるかも、制作上の課題だった。
「ルート形状だけでなく、起点・終点や通過都道府県などの情報を整理し、見やすく、かつ地図を見ることで国道の特徴が分かるようにすることを大事にしました」(高橋氏)
|
|
|
|
カードを単なる地図の縮小版にするのではなく、1枚ごとに「この国道はどんな道なのか」を発見できるようにした。
各シリーズの全路線を重複なく収めたコンプリートBOXは5500円。2シリーズのコンプリートBOXにアクリルキーホルダーを付けた初回限定版セット(1万2100円)も展開した。
その特典として採用したのが、福井県敦賀市にある「4連おにぎり」だ。4路線が重複する区間に、4つの道路標識が縦に並ぶ場所があり、その姿をアクリルキーホルダーで再現した。
●「国道なのにカード」が広げた裾野
今回のカードが想定以上の反響を集めた背景には、身近な国道と、トレーディングカードという形式の組み合わせがありそうだ。
購入者からは「マニアックだけどほしい」「推し国道を集めたい」「発想がおもしろい」といった声が寄せられた。道路ファンだけでなく、旅行好きや一般の人にも関心が広がっているという。
地図や道路に詳しい人だけを対象にした商品ではなく、「身近な道路をカードにする」という意外性が、興味を持つ入口になったようだ。
同商品は、オンラインストアのほか、小倉、長崎スタジアムシティ、長崎空港、福岡のMap Design GALLERY店舗で販売している。
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2026 ITmedia Inc. All rights reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。

富裕層向けカードの潮流が変化(写真:ITmedia Mobile)111

富裕層向けカードの潮流が変化(写真:ITmedia Mobile)111