逮捕の２６歳「借金を秘密に」＝女子大生殺害、動機捜査―大阪府警

　大阪府枚方市のマンションで住人の大学生渡辺華蓮さん（１９）が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された無職西光勝容疑者（２６）が「消費者金融に借金があって、被害者には秘密にしていた」と供述していることが２１日、捜査関係者への取材で分かった。府警捜査１課は、供述の裏付けや動機の解明を進める。

　司法解剖の結果、渡辺さんの死因は左頸部（けいぶ）を刺されたことによる失血死だったことも判明。腹部にも刺された痕があり、抵抗した際にできたとみられる刺し傷や切り傷は合わせて５０カ所以上見つかった。同課は、西光容疑者が強い殺意を持っていたとみて捜査を進める。

　同課によると、西光容疑者は身柄確保時、渡辺さんのスマートフォンも所持していた。ＳＮＳなどのやりとりから、２人は交際していたとみられるが、トラブルの形跡は見つかっていないという。

　渡辺さんは１８日午後、自宅マンションで死亡しているところを発見された。西光容疑者は１６日に大阪市内のホテルにチェックインしたことが確認されており、「殺害した後にホテルに入った」とも供述しているという。