19日午後1時45分ごろ、京都市東山区の知恩院の職員から「三門に落書きされている」と京都府警東山署に通報があった。駆け付けた同署員らが、国宝「三門」の柱に硬いものでひっかいたような傷があるのを確認した。同署は文化財保護法違反の疑いで、周辺の防犯カメラの映像などを調べている。
同署によると、傷は地面から1メートル60センチほどの高さにあり、縦約18センチ、横約12センチの大きさでアルファベットのように見えるという。職員が18日午後2時ごろに発見した。
知恩院の公式サイトによると、三門は江戸幕府2代将軍徳川秀忠の命で1621年に建立。高さ24メートル、幅50メートルで、国内最大級の木造の門という。
国宝「知恩院三門」で見つかった傷=19日午後、京都市東山区