『鬼滅の刃』数字で証明した人気継続 漫画完結&前作公開から5年…関係者も驚く圧倒的な支持

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2025年07月27日 10:05  ORICON NEWS

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『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の場面カット (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
 劇場版『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』(7月18日公開)が公開4日間で興収73億1584万6800円を突破した。2020年10月に公開され、国内歴代1位となる興収404.3億円を突破した『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を超える初週記録。原作漫画のコミックスも累計2億2000万部を突破したことが先日、集英社より発表され「連載終了後も圧倒的な人気」と説明するなど、原作完結から5年が経過しても衰えない人気の高さを数字で証明した。

【画像】童磨VSしのぶ!猗窩座の戦闘シーン 公開された『鬼滅の刃』場面カット

 『無限城編』は公開3日間で興収55億円を突破し、20日は1日で興収20億3782万200円(単日成績 歴代1位)を記録。これにより日本で公開された映画史上でオープニング成績、初日成績、単日成績という3つの記録を更新した(興行通信社調べ)。

 『無限列車編』の公開初日の動員数は91万507人、興収12億6872万4700円。公開3日間の記録は興収46億2311万7450円、動員数342万493人だった。興行成績は平日における日本国内で公開された映画の興収・動員の歴代1位を記録していたが、今回の『無限城編』はこの初週記録を超え、このままの興収ペースを維持すると、『無限列車編』の大記録(興収404.3億円)を更新する見通しだ。

 ファンや映画関係者からも『無限列車編』の記録は「塗り替えられることはない」と言われていたが、まさかの興収ペースにネット上では「すごいわ…でも納得のクオリティー」「今から5回目を観に行きます 73億円おめでとうございます」「無限列車編の興行収入を超える勢いなのか」「やっぱりエグイな、流石です」などと驚き。配給の東宝も公式Xを更新し「日本映画史上、3つの興行成績の記録更新!」と大ヒットを驚きつつ「ご覧いただいた皆さまに心より御礼申し上げます!」とファンに感謝している。

 そんな『鬼滅の刃』は先日、コミックス全23巻の全世界累計発行部数が、2億2000万部(国内1億6400万部・海外5600万部/デジタル版含む)を突破したことが、集英社より発表された。2021年2月に累計1億5000万部突破を発表しており、その後、記録更新の発表はなかったが、この4年半で7000万部増加し、集英社は「連載終了後も圧倒的な人気を博している」と説明した。

 同作は2019年4月6日時点(アニメ放送時)では累計350万部だったが、アニメ放送の影響で人気に火が付き社会現象化。同年9月末に1200万部、12月4日に2500万部、2020年2月4日に4000万部…と部数を伸ばし続け、20年10月2日に1億部を突破。最終巻が発売された20年12月4日に1億2000万部となった。

 2021年2月に1億5000万部突破した際、集英社は「完結後も、劇場版の大ヒットなどで人気が続き、度重なる重版で累計発行部数が1億5000万部を突破した」と説明していた。

 原作漫画が2020年5月に完結してから5年が経過し、この間は劇場版『鬼滅の刃』無限列車編の公開、新作テレビアニメのシリーズ放送、舞台、ゲームなどさまざまなコンテンツを提供してきたが、ここにきて完結した作品のコミックスがさらに異例ともいえる+7000万部増加。さらに劇場版新作の初週興収が日本記録を更新する大ヒットで、前作を超える勢いがあり、人気の高さを数字で証明した形となった。

 記録更新が続く『鬼滅の刃』人気に出版関係者は「驚いたのは4年半で7000万部も増えたことです。最終巻が発売(2020年12月)された時が1億2000万部ですから、その2〜3ヶ月後に1億5000万部超え。この時点でピークを迎えたはずですが、新作アニメの放送効果などがあったとは言え、ここからプラス7000万部は驚くしかありません」と説明。

 また「大記録が続いて数字のすごさが麻痺していると思いますが、7000万部を突破する作品は本当に一部だけですから!(笑)。作品が面白いだけでは到達しない数字ですし、だからと言ってアニメ化、実写化、ゲーム化した作品がすべて、この数字になるというわけでもありません。世間への露出度(知名度)が上がれば部数はもちろん伸びますが、この数字レベル(7000万部)になるには、作品力は当然として別の何かが必要。その”何か”は作品によって違う気がしています。『鬼滅の刃』はその数字を最終巻が発売されたあとにプラスで出して、累計2億部超えですから…すごいの一言です」と話してくれた。

 なお、近年発表された主な人気作品の累計発行部数は『呪術廻戦』1億部、『僕のヒーローアカデミア』1億部、『東京卍リベンジャーズ』8000万部、『ハイキュー!!』7000万部、『ブルーロック』4500万部、『SPY×FAMILY』3800万部、『葬送のフリーレン』3000万部、『【推しの子】』2300万部。『鬼滅の刃』が4年半で+7000万部増加したことが、いかに異例であることがわかる。

■劇場版『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』の興行成績の推移(公開日2025年7月18日)
公開初日:興収16億4605万4200円、動員数115万5637人※初日成績 歴代No.1(興行通信社調べ)
公開3日間:興収:55億2429万8500円、動員数:384万3613人※オープニング成績 歴代No.1(興行通信社調べ)
公開4日間:興収:73億1584万6800円、観客動員:516万4348人

■『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』興行成績の推移(公開日2020年10月16日)
公開初日:興収12億6872万4700円、動員数91万507人
公開3日間:興収46億2311万7450円、動員数342万493人
公開10日間:興収107億5423万2550円、動員数798万3442人
公開24日間:興収204億8361万1650円、動員数1537万3943人
公開31日間:興収233億4929万1050円、動員数1750万5285人
公開59日間:興収302億8930万7700円、動員数2253万9385人
公開101日間:興収365億円、動員数2667万人
公開220日間:興収400.1億円、動員数2896万人

■『鬼滅の刃』最近の累計発行部数の流れ(集英社発表)
19年4月6日:350万部(テレビアニメ放送時)※4月9日発売巻で500万部
19年9月末:1200万部(テレビアニメ終了時)
19年12月4日:2500万部
20年2月4日:4000万部
20年5月13日:6000万部 ※5月18日に『鬼滅の刃』原作漫画の連載終了
20年7月3日:8000万部
20年10月2日:1億部 ※10月16日に劇場版『鬼滅の刃』無限列車編公開
20年12月4日:1億2000万部 ※コミックス最終23巻発売
21年2月15日:1億5000万部
25年7月17日:2億2000万部

このニュースに関するつぶやき

  • 恐ろしい数字打ち出してますね…無限列車は3回 無限城は既に2回見に行ってる私(笑)リピートもあると思うから…何処までの動員数になるのか検討もつかない 原作からアニメに映画へと見てますが…
    • イイネ!9
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