周りの目を気にして世間の「普通」を演じて生きてきたシングルマザーのあいみさん(@aimi__nakamura)が、自分の気持に向き合い、“ジェンダーレス”として生きるようになったきっかけや思いをつづった投稿がTikTokで注目を集めています。記事執筆時点で34万回以上再生され、“いいね”は3900件を突破。
男性と付き合い、良い会社に就職して、結婚して子どもを育てて――。そんな周りが祝福してくれる人生のはずなのに、あいみさんは「世間の正解を選んだはずが、それが私の不正解だった」と振り返ります。
あいみさんは昔から「女の子らしく」することがとても苦手でしたが、周りからの視線や評価を気にして“普通の女性”を演じ、期待に応えるように頑張って生きてきました。幼いころより、ボーイッシュな格好の人が周りから「あの子、女の子やのに男みたいやなぁ」といった言葉を言われているシーンを何度も見聞きし、そのたびに自分が否定されているような気持ちになったことも。そういった背景もあって、本来の自分を表現することの恐怖が強くあったようです。
ずっと心にあった、女性であることの違和感。あいみさんは「出産してから初めて自分の人生を考える時間があった」として、そこで自分自身を深く見つめ直し、たくさん悩み苦しみながら、ついに変わることを決心しました。
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「変わろうと決めてからも髪を短くするだけで周りの評価を伺った」と、消えない恐怖と闘いながらも大きな一歩を踏み出したあいみさん。その心の支えになったのは、息子さんからの
「あいみ、かっこいいな」
という言葉でした。あいみさんは「その一言が私の生き方の答えになった」として、以前のような誰かの正解ではなく、「どうありたいか」という自分の正解を生きていくと語っています。また、“かっこよく生きる”とは完璧になることではなく、揺れながらも自分でいようとすることなのだと、これまでの経験で学んだことも。
そして最後に「これまでの自分にありがとう」と、愛する息子さんと出会わせてくれた“これまでの自分”も大切にしていることが分かるコメントで締めています。
自分自身のことを好きでいたいと思えたきっかけを語った同動画には、「すっごく素敵です!」「とーってもかっこいいです!」「自分らしく生きる! 勇気がいるけど尊敬します!」といった声から、「世間体なんて関係ないです。どうどうと生きて下さい! 応援してます」「まだまだ大変な事もあると思いますが、めげずに頑張って欲しいと思います」と応援の声もたくさん。
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他にも「私もずっと自分を隠して生きてきました。ここ数年本当の自分らしさとは? を考え、1年ほど前からだんだんと髪型や服装をボーイッシュに変えています」「私もずっと我慢して他人や家族を優先させて生きて来ました。他人からどう思われるかを手放した時、自分が自分の人生の主役で自分の人生は自分で決められるんだって気づきました」など、共感の声も届いています。
あいみさんは現在、正社員として働きながら、TikTok(@aimi__nakamura)やInstagram(@aimi__nakamura)での情報発信、全国の教育・福祉関係、企業や個人向けにジェンダー講演、人権教育講演やライフコーチといった活動も行っています(問い合わせ:LINE公式アカウント)。またnoteではあいみさん自身のことについてより詳しく語られているので、人に言えない悩みを抱えていたり、少しでもジェンダーレスに関心のある方はチェックしてみるといいでしょう。
動画提供:あいみ(@aimi__nakamura)さん
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