福岡県警刑事部長がセクハラ、辞職 接触なく「刑事事件には至らず」

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2025年09月25日 21:05  毎日新聞

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毎日新聞

福岡県警本部=福岡市博多区で2019年2月24日、森園道子撮影

 飲酒を伴う私的な会合で女性職員2人にセクハラ発言をしたとして、福岡県警は25日、警視正の真崎俊行刑事部長(59)を本部長注意処分にした。真崎部長は「一身上の都合」を理由に同日付で辞職した。


 県警によると、会合は真崎氏が「懇親会」名目で後輩の女性職員2人に声をかけ、7月中旬に福岡市博多区の飲食店で開催。3人で勤務後の午後6〜8時ごろに個室で会食していた際、真崎氏が2人に性的な発言をしたという。約1カ月後の8月下旬、2人が所属部署を通じて被害申告し、発覚した。


 県警は性的発言の具体的な内容や、真崎氏と2人の関係性について「2次被害防止」を理由に明らかにしていない。真崎氏は県警の調査に「酒に酔い、覚えていない部分もあるが、被害者が話していることが事実だと思う。2人に好意があったわけではない」と述べ、「恥ずべき行為であり弁解の余地もない。本当に申し訳ない」と謝罪したという。県警は事案を総合的に判断し「刑事事件にするには至らなかった」としている。


 県警の懲戒処分の指針は、セクハラの内容が重大な場合は免職または停職、それ以外は減給または戒告と規定。ただ、事案によっては懲戒処分ではない監督上の措置(訓戒、本部長注意など)もあり得るとしている。真崎氏は本部長注意だったため、県警は記者会見も開かなかった。県警監察官室は取材に対し「接触行為がなかったことや過去の同種事例などを総合的に判断した」とした上で「幹部による事案で重く受け止め、厳正に対処した」としている。


 真崎氏は、県警不祥事の調査を担う監察官や暴力団対策部長を歴任し今春、捜査部門トップの刑事部長に就任。部下にセクハラなどについて指導する立場だった。8月21日に警視長への昇任を内示されたが保留となり、9月9日付で辞職願を出していた。【志村一也、川畑岳志】



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