ブンデスリーガ第26節が4月1日に行われ、日本代表MF香川真司所属のドルトムントは敵地でDF内田篤人所属のシャルケとの“ルール・ダービー”に臨んだが、先制するも逃げ切れず1−1で引き分けた。
トップ下で4試合連続先発出場を果たした香川は、得意のダービーで今シーズン初ゴールはならなかったものの、53分にガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンの先制点をアシスト。
地元紙『Ruhr Nachrichten』は試合後の寸評に「やはり香川はダービースペシャリスト」との見出しをつけ、香川にチーム単独最高点となる「2」を与えた。(ドイツ紙の採点は最高1点、最低6点)
寸評では「すばしこいゲームメーカーは、今シーズンはチームにゲームメーカーの役割がなく苦労を強いられてきた。しかし、(トーマス)トゥヘル監督は、ダービーのスペシャリストであり、シャルケでの一戦で一躍ドルトムントの人気者となった香川に自由を与えた。それが奏功し、香川は53分にオーバメヤンの先制点をアシスト。その数分後にもオーバメヤンに見事なパスを通すなど、ドルトムントのベストプレーヤーの1人だった」と、戦術的な理由から苦しんできた香川が、得意とするポジションを与えられたことで躍動したことを称えた。
『Westdeutsche Allgemeine Zeitung』も「香川、シャルケでのダービーで輝く」との見出しで、香川にチーム単独最高点となる「1.5」をつけた。
寸評では「ドルトムントの攻撃における中心であり起点だった」と、攻撃をけん引したことを高く評価。「53分には、パスを通してオーバメヤンの先制点をアシスト。34分と58分にも、縦パスからオーバメヤンのビッグチャンスを導いた。すべてのパスを成功させたわけではないが、殆どの攻撃に絡んでいた」と続けた。
ミッドウィーク開催となる次戦は、ドルトムントは日本代表DF酒井高徳が所属するハンブルガーSVをホームに迎える。