トッテナムを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督が、アル・サッドでプレーする元スペイン代表MFシャビに対して怒りを露わにした。25日のイギリス紙『デイリーメール』が伝えている。
ここ数シーズンの躍進によって主力の若手選手をヨーロッパの各クラブから狙われているトッテナム。かつてバルセロナでキャプテンを務めていたシャビは先日行われたインタビューで、恩師であり現在はマンチェスター・Cの指揮を執るジョゼップ・グアルディオラ監督が、今夏にイングランド代表MFデレ・アリの獲得を画策しているとコメントした。
シャビの発言に対し、バルセロナのライバルであるエスパニョールで選手や監督としてのキャリアを築き上げてきたポチェッティーノ監督は、「彼は私の敵で、我々の集中力を削ごうとしている。グアルディオラを助けたい一心でマンチェスター・Cのために働いているのかもしれないね」と非難。アリが移籍する可能性について口出しされたことに怒りを示した。
さらにポチェッティーノ監督は「彼はバルセロナの選手であり、ファンだ。だから私を憎んでいる。選手としても監督としても何度も対戦したから、彼のことはよく知っているよ」と語り、個人的なライバル意識をむき出しにしたという。特に忘れられないのは2009年に行われたバルセロナとのダービーマッチだと言い、「彼は審判を騙したんだ。彼が倒れて獲得したPKを(ズラタン)イブラヒモヴィッチに決められて、我々は負けた。だが、リプレイを見たら誰一人として(シャビに)触っていなかった。それに、メディアの人間も全員が『あれはPKだ』って言っていた。嘘に嘘が重ねられていたよ」と、過去のエピソードを持ち出して批判を続けた。
永遠のライバルからの思わぬ“揺さぶり”に、ポチェッティーノ監督も我慢することができなかったようだ。
(記事/Footmedia)