皆既日食に沸いたアメリカ、数千人が目の異常で眼科を受診か

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2017年08月26日 21:24  Techinsight Japan

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皆既日食を楽しんだ人々、続々と眼科医を受診(画像は『CBS Denver 2017年8月22日付 「1 Day After Solar Eclipse, Thousands Experience Eye Problems」』のスクリーンショット)
現地時間の8月21日、皆既日食という実に40年ぶりの珍しい天体ショーに沸いたアメリカ大陸。その中継では空を見上げる人々が着用している特殊なメガネにも注目が集まったが興奮が過ぎ去った今、そのメガネをしていた人も含め全米で数千という人々が眼科へ行く羽目になったようだ。

「太陽をじっと見つめるのはやはり危険。瞳に強い影響を及ぼすようです。不調を感じる方は早めに眼科医のもとへ」と伝えているのは、コロラド州デンバーの『CBS Denver』。このたびの皆既日食のルートはオレゴン州リンカーン・ビーチから始まってアイダホ、ワイオミング、ネブラスカ、ミズーリ、ケンタッキー、テネシーと進み、サウスカロライナ州チャールストンから抜けていったが、ルートに近いコロラド州では多くの人がワイオミング州までドライブして太陽を見つめた人々が徐々に欠けていくその感動を存分に味わった。

しかしその翌日になると目の調子が悪い、痛いと訴える人が続出。全米の眼科クリニックが大勢の患者で溢れかえったことが報じられている。「皆既日食には瞳を保護する特殊なメガネを」と少し前から盛んに呼びかけられ、ほとんどの人がそれを守ったものの「目が痛い」「強い光を見た時のような残影がいつまで経っても消えない」「夜、床に就いても眠れない」「眼球が腫れぼったく感じられる」など訴えも様々であるようだ。ロール・アルデリート氏が営むデンバーの眼科クリニックで診察を受けたジョシュ・スパークスさんもそんな一人だが、メディアの取材には「カメラで撮影しようと少しだけそのメガネを外してしまった」と話している。

大勢の患者を診察した結果、アルデリート医師は「目の痛みや不快感は日食を観察し続けたことによる受けたダメージです。太陽の光は極めて強力なもので特殊メガネで保護しないと網膜がやられますが、網膜は再生することのない組織ゆえ失明に至ることもあります。全米で約4千万人が観察したと推定すると、数万人が目に何らかのダメージを受けたと考えてよいでしょう。紫外線による軽い目の日焼けであれば不快感はいずれ回復するのですが」と述べている。

複数の検査を経てジョシュさんに「あなたの不快感はいずれ回復するでしょう。幸い永久的なダメージではないようです」と説明したアルデリート医師。ジョシュさんは「次の日食は2024年の予定で絶対に見に行くつもりです」と断言したが、その時は絶対にメガネを外さず、カメラは自宅に置いて出かることを約束したという。日本では2009年に奄美大島や硫黄島などで観測された皆既日食だが、次にお目にかかれるのは2035年9月2日。北陸の能登半島から関東北部で観測されるとのことだ。

画像は『CBS Denver 2017年8月22日付「1 Day After Solar Eclipse, Thousands Experience Eye Problems」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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