こんにちは、よりミク編集部です。
「スポーツの取材をしたい」と思い、コミュニティを探していると.......「インラインスケート初心者練習会」というコミュニティを発見! 「インラインスケート?滑るスポーツ?」と興味を持ち、主催者さんに取材依頼のご連絡をすることに。後日、主催者さんから「大変興味深いメッセージをありがとうございます。こちらは一向に構いませんので、是非いらして下さい」と嬉しい連絡をいただき、胸を踊らせながら取材へ出かけました。
今回取材させていただいたのは、月1でインラインスケートの練習会を開催されている「インラインスケート初心者練習会」コミュニティの管理人であるみどりいろさん。
練習会は初心者でも参加できるのこと。「これは体験してみたい!」と思い、インラインスケート専用靴とプロテクター、そしてヘルメットを購入。これで準備万端! いざ「練習会しませんか!(11月)」に参加してきました!
イベント概要
【日時】
2016年11月20日(日)12時00分-16時00分
【場所】
東京広域臨海防災公園(通称 そなエリアパーク)
【アクセス】
東京臨海高速鉄道りんかい線「国際展示場」駅より徒歩4分 /
ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線「有明」駅より徒歩2分
【参加人数】
約13名(うち男性11名・女性2名)
|
|
インラインスケート練習会に最適な「そなエリアパーク」で待ち合わせ
主催者の方とお待ち合わせは、イベント会場でもある「そなエリアパーク」。「有明」駅より徒歩2分で、芝生と平らなコントリートが広がる公園でした。
「ここならのびのびとインラインスケートができそう!」と思いつつ待っていると……
イベント主催者のみどりいろさんと、副管理人のnaokokoさんが登場! そしてみどりいろさんのパーカーはみどりです! 初参加の方が迷わないように、イベント開催時はみどりいろのものを身につけているのだそうです。(※1)
naokokoさんはみどりいろさんの奥さまで、いっしょに「練習会」を開催しています。
みどりいろさんとnaokokoさん、本日はよろしくお願いします!
|
|
来たひとからゆる〜く練習会を始める
気楽に行う練習会のため、来た人から準備をして練習を始めるとのこと。
ということで、私は持ってきたインラインスケート専用靴に履き替え、プロテクターとヘルメットをつけてインラインスケート体験へ! 初めて体験するため、みどりいろさんに「立ち方」から教わりました。
みどりいろさんから教わったインラインスケートの立ち方
プロテクター装着
手以外のプロテクターをあらかじめつけておきます。(手は専用靴を履く邪魔になるので最後につけます。)
専用靴を履く
|
|
専用靴を履くときはゆるくないようにしっかりと固定する必要があります。
履いたらヘルメットをかぶり、これもゆるくないようにベルトを締めて手のプロテクターも装着!
片ひざ立ち
準備が終わったら立つために、まず片ひざ立ちの状態になります。
そして立つ
立てたほうのひざに手をつき、そのまま身体を前に傾けて立ち上がります。
初心者がインラインスケートに慣れるには
まず芝生から
最初は荷物用のブルーシートを敷いている芝生のところで靴を履いている感覚に慣れるところから。芝生の上はウィール(※2)が転がらないので初心者でもまっすぐ立つことができます。
慣れたらアスファルトヘ
次に、アスファルトに移動して片足に重心を載せてななめにすべってみたり、慣れてきたらひょうたんのように足を動かしてみたりと初心者向けの練習法を教わりました。
下を見ない
上達するために意識したいのは、あまり下を見ないこと。「視線は前」を意識すると、バランスが安定します。画像のように下を見てしまうのは初心者にありがちですが、うまくなるためには恐怖心を捨てたほうが良いのだそうです。
このように、初心者が参加すると立ち方から丁寧に教えていただけます。
イベントの楽しみかたは人それぞれ
参加者さんによっても練習する内容はバラバラ。
フィギュアスケート選手のようにステップを踏んだりジャンプしたりする方もいれば、ベルリンで開催されたインラインスケートマラソンの動画を見せながら裏話を聞かせてくださる方もいたり。特殊な滑り方を教えあっている参加者さんもいました。
専用靴についてもいろいろと教えていただけました。構成されるウィールの大きさで色々変わるらしく、慣れている参加者さんは自分で解体して調整を行っていました。
この、ウィールを調整している様子や、さまざまなインラインスケート靴も見学させていただきました!
写真だとあまり違いがわからないですが、一見すると同じ大きさに見える靴のなかでも「最初と最後のウィールだけミリ単位で小さい」など違いがあるそうです。
直径は走行スタイルによってかわり、小さいものほど小回りの利く競技、大きいものほどスピードが出る競技に向き、初心者はその真ん中を使うのが一般的とされています。
ひとつ専用靴があるとこのように、参加者の方が集まってウィールについてやメーカーについてなど、大激論を交わしていたのが印象的でした。
ウィールの大きい専用靴だけでなく、ほかにもいろいろな専用靴がありました。たとえばみどりいろさんの専用靴はスニーカーに重ねて履くタイプで、とてもユニークです。これなら、屋外で靴を脱がなくてもインラインスケートができますね。
参加者さんの中には、カメラマンにも声をかけてスケートを教えてくださるかたも!「みんな教えたがり」(みどりいろさん・談)なのだそうです。カメラマンは小学生の頃にスケート経験があったため、本来の調子を思い出すとおもむろに公園を一周するなど、普段はやらない運動を楽しんでいました。
みどりいろさんにインタビュー
練習の合間に主催であるみどりいろさんにインタビューをさせていただきました。
すべてはインラインスケートの楽しさを知ってもらうため
本日は取材をお受け頂きありがとうございます!早速ですが、「インラインスケート初心者練習会」を立ち上げたきっかけはなんですか?
初心者のために練習できる場所と機会を持ってもらう、そしてインラインスケートの楽しさを知ってもらうためにコミュニティを立ち上げました。
経験者だけが集まると、競技は活発にならないからです。裾野を広げるという意味で、初心者の方にインラインスケートをすべる機会を提供し、参加してもらいたいなと考えています。参加してインラインスケートの楽しさを知ってもらうことで、インラインスケートという競技を活性化していきたいです。
はじめたきっかけは靴のかたち
ありがとうございます。 では、インラインスケートをはじめたきっかけはなんですか?
インラインスケートに出会う前、小学生のときにローラースケートをはじめていて。中学・高校と続けていたんです。そしてインラインスケートが日本に入ってきたときに、靴のデザインがそれまでのローラースケートと比べるとカッコいいと感じて買ったのが直接のきっかけです。
インターネットが使えるようになってから、身近にインラインスケートをやっている人を知って本格的にやりはじめました。
大人の趣味として楽しんでほしい
ありがとうございます。どんな方に参加していただきたいですか?
インラインスケートの道具を持っているけど、滑り方がわからない、いっしょにすべる仲間がほしい方はもちろんですが、大人の方に来ていただきたい。
大人の方、ですか。過去にお子さまも参加されていたので、少し意外です。
そうです、大人の方です。子どもといっしょに参加する方がたまにいるんですが、そういう方って子どもが成長してやらなくなるとイベントに参加しなくなってしまう。そうではなく、大人の遊びとしてインラインスケートを楽しんでほしいし、滑ってもらいたい。ようは大人の趣味としてインラインスケートを滑りたい人に来てほしいんです。趣味で知り合った人は長続きするし、そういう大人に来てもらいたいと思っています。
たしかに、今回の取材の中で参加者のみなさんライフワークとしてインラインスケートを楽しんでいらっしゃるのがよくわかりました。
一緒にインラインスケートを楽しむ仲間は
今までの開催イベントで一番印象に残っていることはありますか?
妻と出会ったことですね(※3)。イベントで出会って、今は一緒に「インラインスケート初心者練習会」コミュニティ運営・イベント開催を行っているというのは、本当に運営していて印象に残っていることです。
ありがとうございます、本当に素敵な出来事ですよね。ほかに参加しているmixiのイベントはありますか?
荒川のんびりランですね。初心者が楽しく滑れるように、と同じ目的で運営しているコミュニティです。同じ方向を見ているからこそ、参加しています。
時間があれば、いろいろなコミュニティに参加してみたいな、とも考えているところです。
目的が同じなのはすばらしいことですね!のんびりというのもなんだかマッチしている気がします。
コミュニティ運営では、「交流すること」と「参加しやすさ」が大事
コミュニティの運営方法として気をつけていることはありますか?
3つありますね。まず、無言で申請してほしくないから、承認制にしています。
これはコミュニティの意義をただの情報集めではなく、「実際に交流する」ことにフォーカスしているためです。
たしかに、コミュニティのトップにも明記されていますね。
また、内輪だけでコメントが始まったら、コメントをやめるように阻止しています。内輪のコミュニティと思われたくないのと、インラインスケートに少しでも興味がある人に参加してもらいたいので。
阻止ですか!
阻止です!(笑) 最後に、常連さんには参加表明をしてもらっています。
参加者数が少ないとすごい少人数なのかなと思われて、参加してもらえない可能性があるので。人見知りな人でも安心して参加できるように、参加予定の常連さんには参加表明をしていただいています。
わかります。参加者0人だと少し戸惑う気持ち、ありますよね。
今後の目標は
今後のイベント開催にあたって、目標はありますか?
イベントをきっかけに参加者が新たにインラインスケートを始めて、続けてもらうことですね。イベントに参加して、インラインスケートの自分なりの楽しさを見つけてほしいです。
自分なりの楽しさって、具体的にはありますか?
たとえば、技を極めるとか、長い距離を走れるようになるとか……
参加した人が自分なりにインラインスケートの楽しさを見つけて、巣立ってほしいなと。つまりは、インラインスケートを楽しむ出発点になりたいんです。
カメラマンもそうでしたが、子どもの頃にやったきりな人も多いですもんね。ありがとうございます!
「続けること」と「恋い焦がれるような好き」が上達の秘訣
最後に、初心者がインラインスケートを上達させるためのコツと練習方法を教えてください。
「続けること」ですね。
インラインスケートは、とにかく反復練習をすることで上達していきます。
とにかく「続けること」ですね。
あとは、好きという気持ち! でもこれはただの好きではなく「恋い焦がれるような好き」。こういう好きがあれば長く続けることができるし、上達しますね。
熱い想いですね!今後もがんばります!
取材を終えて
「スポーツの取材がしたい!」というところから始まったインラインスケート取材ですが、お話を伺うと「初心者の方に楽しさを知ってもらって、競技を活性化させたい!」というみどりいろさんの熱い想いと、参加者さんのインラインスケート愛が強く感じられました。未経験だったインラインスケートの楽しみ方を教えていただけて、せっかく購入した専用靴を眠らせないぞと強く決意した取材でした。
インラインスケートは一度覚えれば、将来孫ができても一緒に楽しめるスポーツなのだそうです。自転車よりも全身を使うので、運動不足の解消にもぴったり。今後も都内で練習会を開催されるとのことですので、興味のある方は「インラインスケート初心者練習会」コミュニティを覗いてみてください。