こんにちは、よりミク編集部のwadaです。
毎週、100人以上が集まるカラオケオフ会が開催されているのを知っていますか?
今回は「カラオケは友達や家族と行くもの」という固定概念を覆す、大規模なカラオケオフ会「カラバカ」にお邪魔して、その模様をお伝えしたいと思います。
カラオケオフ会の取材先は「カラバカ」
取材するイベントは(最終200名) 7/10日曜新宿カラオケオフ会「カラバカ」第205回★Mixi公式取材アリ★☆大好評バラードライブ&プロフライブ☆招待割引+チェック割。イベントの主催者でカラバカコミュニティを管理しているOkKaさんの許可を得て取材することになりました。
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イベント内容
【日時】2016年7月10日(日) 12:30〜19:00
【場所】新宿歌舞伎町
【参加数】200名(当日急遽参加された方は約50名)
【参加費】1500円(一次会)
【イベント】一次会 12時30分 〜
二次会 19時00分〜
初参加者への配慮も カラバカ7つの工夫
カラバカは2007年頃から始まり、現在まで300回近くのカラオケオフ会が開催されてきました。その経験から初参加の人から常連さんまで楽しく過ごしてもらうために運営には多くの工夫がされています。
まずはその中でも特徴的な工夫を7つ紹介したいと思います。
7つの工夫
- 部屋割りシステム
- 名札(色)
- 名札(裏面)
- 参加者の管理
- フロアの案内
- 初参加者と常連の割合
- 初参加者への配慮
1.部屋割りシステム
「バラード部屋」「アニソン部屋」といった、歌のジャンルやアーティストごとに部屋を分ける「部屋割りシステム」があり、好きな歌を好きなだけ歌うことができるようになっています。
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カラバカが立ち上がる前のカラオケオフ会には、歌うジャンルを決める「部屋割りシステム」がなかったので何の歌を歌えばいいかわからず、曲を流しても盛り上がらないということがありました。
そこでカラバカを立ち上げた当初は、バラード部屋、ワイワイ部屋、ガンガン部屋の3つを作って、ノリが違って盛り上がらないといった問題を解決することができました。
2.名札(表面)
受付で配られる名札には4色あり、通常は白、スタッフは赤、常連はピンクや青、初参加の方には初心者マークなどがついています。
色分けすることで「困ったことがあれば赤い名札を探す」「初心者マークがあるから話しかけてみよう」といった使い方ができるので便利です。
3.名札(裏面)
名札の裏側には開催される部屋や機種名を書いて「どこで何が歌えるのか」分かりやすくしています。
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困ったことがあれば幹事に連絡できるように、電話番号も記載しています。
4.参加者の管理
参加者をリスト化して出欠状況などの確認に使い、少ない人数でカラオケオフ会を運営できるようにしています。
5.フロアの案内
移動先の貸切のフロアには案内があり、受付や禁煙部屋がわかるようにしています。
私がタバコ苦手なので、歌う部屋は禁煙にしています。喫煙者がタバコを吸うときは喫煙部屋に移動してもらっています。
6.初参加者と常連の割合
カラバカが何年も続くように初参加と常連の割合にも気を使っています。
経験上、7対3(7割が常連で3割が初参加)の割合だとバランスが良いと感じています。
3割という数字は重要で、初参加が5割になると(初参加者の)次回以降の参加が減り、初参加の割合が1割になると身内のノリが強くなりオフ会が衰退していくので注意しています。
7.初参加者への配慮
初参加者が話しやすい場も用意しています。
身内の輪は初参加の壁になるので、初心者部屋、ぼっち部屋といった初参加、一人参加向けの部屋を作って楽しめるようにしています。
また早く馴染めるようにスタッフも初参加者や1人で参加されている人に話しかけるようにしています。
カラバカオフ会の模様
カラオケオフ会の仕組みについて詳しくなったところで、気になるオフ会の様子をご紹介したいと思います!
カラオケ館に入って左側に専用の受付があり、すでにスタッフの方が準備をされていました。
受付では参加費を支払うと名札とドリンク用のコップが配られ、mixiのイベントページで参加表明した部屋に移動します。
通路を歩いているとドリンク置き場を発見。
電話をかけてドリンクをオーダーするのではなく、受付で配られたコップにドリンクを自分で入れるセルフサービスでした。
周りを見渡すと各部屋に張り紙があり、何の部屋なのかすぐにわかるようになっています。
初心者部屋やぼっち部屋以外にもコラボ・ハモリ部屋や邦楽ロック部屋、本気部屋といった様々な企画部屋が用意されています。
部屋の様子を紹介
いくつかの部屋にお邪魔して撮影させてもらいました。歌が好きな人たちが集まっているため、どこの部屋も盛り上がっていました。
アニソン部屋ではオーディエンスが歌い手を盛り上げ、
コラボ・ハモリ部屋では男性2人のハーモニーが印象的でした。
普通のカラオケのイメージに近い部屋もあります。
喫煙部屋は、歌ではなくトークが盛り上がっていました。
今回はゲーム部屋も用意されていたので、歌い疲れたら人狼ゲームで遊ぶといった楽しみ方もできました。
カラバカ目玉企画のライブ
カラオケオフ会のメイン企画である「ライブ」の開始時間が近づいたので会場に移動すると、すでに大勢の人が集まっていました。
最初はバラードをテーマにしたライブです。このバラードライブは事前にmixiで参加者を募集していたようで、告知から30分で参加者の枠が全て埋まったという人気のイベントです。
バラードライブの主催者兼司会者からの挨拶でライブが始まり、
最初はOkKaさんも参加して
見事なデュエットを披露されていました。
バラードライブなのでオーディエンスも椅子に座って静かに聴き入っています。
オーディエンスは1曲ごとに拍手したり司会者が歌の感想を語ったりするなど、音楽番組のような形でライブは進行していきます。また参加者にはパフォーマンスで盛り上げる人もいたので、見ているだけでも十分に楽しめました。
バラードライブが終わったら急遽、別のライブがスタート。椅子をはじに移動して曲にあわせてパフォーマンスが始まりました。
ときには、エアギターでライブを盛り上げています。
女性声優の曲を歌うと、
ペンライトでアイドルライブ風の演出が始まりました。
皆さん準備がいいですね。
最後は初参加の方だけが歌うことができるプロフィールライブが開催されました。全員が一体となって盛り上がって、皆さん楽しんでいました。
全てのライブが終わると閉会式が始まり、
ライブ会場がそのまま二次会の会場にかわり、食事がスタートします。
二次会の様子をうかがうと、企画部屋やライブでの出来事をきっかけに自然と会話が弾んでいました。やっぱり共通の趣味を通じて出会うと会話に困らないんですね。
参加者インタビュー
カラオケオフ会のスタッフや参加者からカラバカについて感想を聞かせてもらいました。
ジョニーさん
カラバカにはいつから参加していますか?
8年前のカラバカが立ち上がった頃から参加しています。
昔から参加されているスタッフの方だったんですね!
そうなんです。OkKaさんのサポートをして8年ぐらいになります(笑)
カラバカに参加した、きっかけを教えてもらえますか?
OkKaさんとは昔からマイミクでつながっていて、カラバカのコミュニティを立ち上げるときにコミュニティの絵や張り紙の絵を描いて欲しいと依頼があったんです。それがきっかけとなってイベントにも参加するようになりました。
長年イベントに参加されていますが、最初の頃から変わったことありますか?
昔はカラオケしかできなかったんですが今はゲームもできるようになり、数曲歌ってからゲームを楽しんで帰るといった遊び方ができます。今日は人狼部屋があるので、私もそちらに参加する予定です。
ずーもさん
カラバカにはいつから参加していますか?
2015年8月頃に初めて参加しました。だいたい月に3〜4回程度参加しています。
カラバカに参加した、きっかけを教えてもらえますか?
日曜日が暇だったので、mixiでカラオケオフ会を探していたときにカラバカを見つけて参加しました。初参加のときにスタッフの人が気さくに話しかけてくれたので常連になりました。
今日はスタッフとして参加されていますが、スタッフになった経緯を教えてください。
何回も参加してスタッフと仲良くなったときに、人が足りないという話を聞いてスタッフとして参加することになりました。
ケイトさん
カラバカにはいつから参加していますか?
OkKaさんとは2010年頃から知り合いでしたが、カラバカに参加したのは2012年頃です。
OkKaさんと知り合ってから初参加までに2年かかったようですが何か理由があるんですか?
特に理由はないですね。友達がカラバカに参加していたので、初参加のときも特に不安もなくカラバカに参加しました。
本日はスタッフとして参加されていますが、スタッフとして気をつけていることはありますか?
スタッフで参加する場合は、初参加の人には積極的に話しかけるようにしています。私は喫煙者なので、喫煙部屋では積極的に話すようにしています。
カラバカに参加してから印象的な出来事はありましたか?
誕生日にサプライズイベントがあったのが嬉しかったです。スタッフや常連だけではなく、初参加の人も祝ってくれたので嬉しかったです。
こきんさん
カラバカに参加した、きっかけを教えてもらえますか?
2016年4月頃に他のカラオケオフ会で仲良くなった人に誘われてカラバカのバラード会に初めて参加したのがきっかけです。
他のカラオケオフ会と違い色々な企画があるので最初はすごく緊張しましたが、後半になると場の雰囲気に慣れて楽しめるようになりました。
カラバカに初めて参加して驚いたことはありますか?
プロフィールライブには圧倒されました。歌い手とオーディエンスの一体化した雰囲気が良く、緊張しながらも非常に楽しめました。
本日はバラードライブにも参加されていましたが、歌が非常に上手くて驚きました。やはり音楽関係のお仕事をされているのでしょうか?
音楽関係の仕事ではないです(笑)。ただ中学生の頃に合唱をしていて、今はオペラをやっています。
凝り性なので、歌唱力を上げるために声量や口のあけかたなど、どうすれば歌が上手くなるか昔から色々と研究しています。
Takaさん
カラバカに参加した、きっかけを教えてもらえますか?
別のカラオケオフ会に参加していたときに誘われてカラバカに参加することになりました。他のカラオケオフ会とは、企画や規模の大きさが違いますね。
Takaさんもライブで見事な歌唱力を披露していましたが、音楽関係のお仕事をされているんですか?
私は会計のお仕事をしています(笑)。昔からトランペットをやっていましたが練習する場所に困っていたので、歌を歌うことにしました。
歌うことが好きなのでカラオケ大会に参加していたこともあります。またガイドボーカルに登録されたこともありました。
ガイドボーカルに登録されるほどの歌唱力なんですね!今日、初めて参加されたようですがカラバカの印象はどうでしたか?
部屋にふらっと入っても温かく迎えてくれる、アットホームな雰囲気が好きです。
それに、プロフィールライブは歌えば必ずのってくれるという安心感と温かさがあるので参加して良かったです。特にアニソンやモーニング娘。は、みんなが知っているので盛り上がります。
プロフィールライブ参加後に「あの歌を歌った人だよね?」と声をかけられて、他の人と交流するきっかけにもなったので参加して良かったです。
主催者インタビュー
続いてコミュニティの管理人でもあり、イベントの主催者でもあるOkKaさんにお話を聞いてみました。
カラバカが誕生した経緯
本日は取材させていただきありがとうございました。まずはmixiに登録したきっかけを教えてもらえないでしょうか?
今はグラフィックデザインをしていますが、昔はトラックの運転手をしていました。運転手の頃は1人の時間が多くカラオケ友達がいなかったので、mixiに登録してカラオケオフ会に参加しようと思ったのがきっかけです。
カラオケ友達を探すために登録されたんですね!カラバカのコミュニティは、mixiに登録してすぐに立ち上げたんでしょうか?
すぐではないです。ある日、カラオケオフ会を探して見つからなかった時があり「カラオケオフ会がないなら自分でやってみるか!やるからに自分らしくいろいろ工夫してみたい」と思ってカラバカを立ち上げました。
他のイベントで気になったところはどんなことでしょうか?
オフ会当日は暇なのにキャンセルを待って参加できずにいるのは寂しいなと思い、カラバカではキャンセル待ちを作らない、全員参加できるシステムを作ろうと思いました。
「キャンセル待ち」の仕組みをなくすことで苦労したことはありますか?
別店舗で開催していた当初は参加人数が増えるたびに店舗と交渉していて大変でしたが、今はカラオケ館に移転してとても楽になりました。それから5年、ずっと開催し続けてきた信頼と実績によって交渉はさらに楽になりました。
部屋を紹介している時にも説明しましたが、「部屋割りシステム」も工夫したポイントです。
スタッフが増えて派生コミュニティが立ち上がる
カラオケオフ会の規模が大きくなって、何か変わったことありますか?
最初は自分一人でスタッフをしていましたが、130人あたりを超えるようになってから軽いトラブルが発生してもすぐに対応できなくなったんです。その結果、スタッフを増やすことにして今の体制になりました。
参加人数に合わせてスタッフを増員したんですね。
はい。他にも参加人数が300人を超えた辺りからアニソンだけを歌いたい人が100人を超えるようになり、アニバカという派生コミュニティを作りました。
規模が大きくなったことで派生コミュニティができたんですね!
現在は9つの派生コミュニティがあります。
印象深い3つの思い出
カラバカで思い出深い出来事はありましたか?
3つあります。1つ目はカラオケオフ会の参加者同士の結婚式でスピーチしたことです。まさか結婚式のスピーチをすることになるとは思いませんでした。結局、スピーチの代わりに式場で歌を歌いましたよ(笑)
2つ目は、カラバカの100回目と200回目の開催記念として大きな花束をもらったので、それを当時入院していた母親に送ったらすごく喜んでくれました。人に喜んでもらえるような活動をしていることを伝えることができ、初めて親孝行できたと思いました。
最後は、イベントの参加者に「週末は家にいることが多くてつまらなかったんですが、カラバカに参加してから週末が楽しくなり友達もできました!」と言ってもらえた時です。本当に嬉しくなりました。
その一言は確かに嬉しいですね。
今後の目標は全国展開
最後に、今後の目標があれば教えて下さい。
後継者を育てて、永くカラバカが続いていくようにしていきたいです。そうして日本各地で大規模なカラオケオフ会が開催されるようになったりしてゆくゆくは誰もが知るカラオケオフ会という文化になったらうれしいです。
それは大きな目標ですね。
それまでは何年もかけて作り上げたカラオケオフ会の仕組みを維持して、カラバカという歌が好きな人たちの居場所を守っていきたいと思っています。
取材後記
今回取材したカラオケオフ会は「名札」「部屋割りシステム」といった8年間で積み重ねた工夫があり、歌が好きな人が100%楽しめる空間を全員で作りだしています。
主催者のOkKaさんやイベントの参加者は口を揃えて「歌と人が好きだったら絶対に楽しめるオフ会」と言っていたのが印象的でした。
この記事を読んで少しでもカラバカが気になった方は、思い切って参加してみてはいかがでしょうか。今後の予定はOkKaさんのプロフィールから確認できます。