西武・源田、新人56年ぶりの“皆勤賞”…遊撃新人初の快挙に「すべてが出来すぎ」

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2017年10月06日 07:41  ベースボールキング

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試合後、ファンにサインボールを手渡す西武・源田。新人で開幕から全試合フルイニング出場を達成した=メットライフドーム(C)KYODO NEWS IMAGES
◆ 56年ぶり新人フルイニング出場

 西武のドラフト3位ルーキー源田壮亮が大偉業を達成した。

 この日の試合に「2番・遊撃」で出場した源田。今季のレギュラーシーズンフルイニング出場を果たした。

 2リーグ制導入後では1956年の佐々木信也(高橋ユニオンズ)、1958年の長嶋茂雄(巨人)、1961年の徳武定之(国鉄スワローズ)に続き、56年ぶり4人目の達成。また、新人遊撃手では史上初の快挙に「終わったばかりでまだ実感はないが、達成感はあります」と嬉しそうに笑った。

 この日、源田は3点ビハインドの初回に適時三塁打を放ち、続く秋山翔吾の打席での暴投間に本塁を踏んだ。

 現在、39盗塁でトップの日本ハム・西川遥輝には2つ及ばなかったが球団の新人記録となる37盗塁をマーク。さらに、あの長嶋氏をも抜く新人歴代3位となる155安打、3本塁打、打率.270、三塁打はリーグトップの10本を記録するなど、輝きを放ったルーキー。「全部出来すぎです。自分でもびっくりしています」と頬を緩めた。

◆ 辻監督も賛辞「大きな財産に」

 143試合、決して順風満帆ではなかった。「夏場はしんどかった。後半戦も緊張感のある試合が続き、精神的にもきつかった」と振り返る。失策も現在リーグワーストタイの21。それでも「監督やコーチ、チームメイトが声をかけてくれたので。本当にありがたいです」と仲間の支えに感謝した。

 長年、遊撃手が固定できていないことがチームの課題となっていた西武。源田のチームへの貢献度はその数字以上に大きい。指揮官も「大変なショートというポジションで乗り切ったのことが素晴らしい。(源田にとって)大きな財産になる」と愛弟子の快挙をたたえた。

 4年ぶりのAクラス。“下剋上”での日本一を目指し、14日からはクライマックスシリーズに臨む。「シーズンでやってきたことと変わらず、チームのためになる仕事ができれば」。背番号「6」はまだまだ駆け抜けていく。目の前の一瞬に全てを捧げて。

このニュースに関するつぶやき

  • 中島裕之移籍後の西武は遊撃手不足で、浅村栄斗、金子侑司、外崎修汰らは守備が頼りなく、永江恭平は打力不足。源田荘亮は一気に数年来の懸案を解決してくれました。
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