生後間もなくの赤ちゃんから“母乳”が出る、もしくは“おりもの”や“月経”のような出血がみられることがあります。
「もしかして病気?」とママは心配になるかと思いますが、実はなんにも心配いりません。
赤ちゃんからなぜ母乳が出るのか、またそのときの対処法について助産師の筆者が経験をもとにお話したいと思います。
赤ちゃんから母乳が出ると知るとびっくりしますが、決して珍しい事ではありません。女の子だけではなく、男の子からも出ます。
その理由はママの女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)です。
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妊娠・出産で活発になった女性ホルモンが、ママのからだからへその緒を通じて赤ちゃんのからだにまで運ばれ、乳房のふくらみや母乳分泌という現象がおこるのです。(※1)
女性ホルモンは赤ちゃん自身では作っていません。そのために、誕生後は臍帯を通して受け取ることがなくなり、この現象は長くても生後1ヶ月以内には終わります。
一度止まってから再び出ることはありません。
赤ちゃんから母乳が出ているときは、「何もしないでほっておく」でよいでしょう。強く触り搾ると、乳腺を傷つけてしまうこともあるからです。この現象が起こるのはごく短期間だけで、すぐになくなります。
筆者の個人的感覚として、乳が出るお子さんのお母さんから母乳が出にくいケースは少ないように感じています。「ママの女性ホルモンが、あふれだして赤ちゃんにまで行き渡っているのかもしれないなあ」と筆者は思っています。
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赤ちゃんから母乳が出るだけではなく、ときに“おりものや性器出血(つまり月経)”という現象がみられることもあります。おりものや性器出血は女の子だけにおこります。
「生後3日目だけど、お赤飯炊いた方がいいかしら」と、冗談で笑っていたママもいました。
おりものや性器出血という現象が起きる理由も、ママの女性ホルモンです。
女性ホルモンの影響は、“ママと赤ちゃんのからだがつながっていた”というなによりの証拠。いのちの誕生や赤ちゃんのからだには、興味深いことがいっぱいですね。
※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。
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【参考・画像】
※1 こどもの病気【第 5 回】新生児期・乳児期に気になる状態、6.乳房腫大と魔乳 – 行徳総合病院小児科
※ 画像著者提供、 szefei / Shutterstock
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