リヴァプールが11年ぶりのCL決勝進出！…ローマは1点差まで追い上げも奇跡起こせず

チャンピオンズリーグ（CL）準決勝セカンドレグが2日に行われ、ローマとリヴァプールが対戦した。

　ファーストレグはリヴァプールがホームで5−2の勝利を収め、11年ぶりの決勝へ大きく前進。セカンドレグはロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネ、そして古巣のホーム帰還となったモハメド・サラーの強力3トップなどがスタメン入り。第1戦で負傷したアレックス・オックスレイド・チェンバレンの代わりに、ジョルジニオ・ワイナルドゥムが先発メンバーに名を連ねた。

　対するはホームで逆転突破を狙うローマ。決勝トーナメントではシャフタールとバルセロナに敵地で先勝されたが、ホームで追い付く粘り強さを見せ、いずれもアウェイゴール差で突破を決めてきた。バルセロナ戦では3点差を追い付く大逆転劇を演じたため、リヴァプール相手にも奇跡の再現に期待がかかる。先発にはエディン・ジェコ、ダニエレ・デ・ロッシ、ステファン・エル・シャーラウィらが入った。

　試合はローマが立ち上がりから積極的に攻め立てていたが、逆にリヴァプールは相手のミスを逃さなかった。9分、敵陣中央でフィルミーノがラジャ・ナインゴランの中途半端なパスをカットし、自ら持ち上がってラストパス。エリア内左に抜けたマネが冷静に左足シュートを沈め、リヴァプールが先制した。



　だが、ローマは15分、右サイドからのクロスにファーのエル・シャーラウィが頭で折り返すと、デヤン・ロヴレンのクリアが目の前のジェイムズ・ミルナーに直撃。ボールはゴール左隅に吸い込まれ、相手のオウンゴールでローマが1点を返した。

　リヴァプールは25分、アンドリュー・ロバートソンの左サイド突破から、折り返しをマネが左足で合わせるが、GKアリソンの好セーブに阻まれる。しかし直後の左CKで、こぼれ球をゴール前フリーのワイナルドゥムが頭で押し込み、追加点を挙げた。



　後半に入って先に得点したのはローマ。52分、エル・シャーラウィが左サイドから切り込んで放ったミドルシュートはGKロリス・カリウスにセーブされたが、こぼれ球をジェコが押し込み、CL5戦連発となるゴールで2戦合計3点差に戻す。

　さらにローマは60分、途中出場のジェンギズ・ウンデルがロングパスに反応してボレーシュート。63分にはエル・シャーラウィがゴール前でこぼれ球に詰めたが、どちらも得点にはつながらない。79分にも右CKからジェコが左足ボレーを放ったが、枠を捉えられなかった。

　86分、ローマはナインゴランがエリア手前右から強烈なミドルシュートを叩き込み、意地の1点を返す。さらに後半アディショナルタイムには相手のハンドでPKを獲得すると、ナインゴランが豪快にゴール左に決めて1点差とする。

　しかし、試合はこのままタイムアップ。リヴァプールは2−4で今シーズンCL初黒星を喫したが、ローマに奇跡の再現は許さず、2戦合計7−6で11年ぶりの決勝進出を果たした。

　決勝は5月26日にウクライナの首都キエフにあるオリンピスキ・スタジアムで開催。リヴァプールは史上初の3連覇を狙うレアル・マドリードと対戦する。

【スコア】
ローマ　4−2（2戦合計：6−7）　リヴァプール

【得点者】
0−1　9分　サディオ・マネ（リヴァプール）
1−1　15分　オウンゴール（ジェイムズ・ミルナー）（ローマ）
1−2　25分　ジョルジニオ・ワイナルドゥム（リヴァプール）
2−2　52分　エディン・ジェコ（ローマ）
3−2　86分　ラジャ・ナインゴラン（ローマ）
4−2　90＋4分　ラジャ・ナインゴラン（PK）（ローマ）