JR西日本「あめつち」山陰本線の新観光列車デビュー! 山陰DC開幕

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2018年07月01日 11:12  マイナビニュース

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「山陰デスティネーションキャンペーン」(山陰DC)が1日に開幕し、同日から運行開始するJR西日本の新たな観光列車「あめつち」の出発式が鳥取駅で行われた。山陰本線鳥取〜出雲市間で1日1往復、土・日・月曜日を中心に年間150日程度の運行を予定している。

観光列車「あめつち」はキハ47形2両編成を使用し、1号車は「キロ47-7006」、2号車は「キロ47-7005」。車両デザインは「ネイティブ・ジャパニーズ」をコンセプトに、車体全体の紺碧色で山陰の美しい空や海、車体下部の銀色の帯模様で山陰の美しい山並みとたたら製鉄にちなんだ日本刀の刃文(はもん)を表現し、全体をメタリックな色彩で仕上げた。列車名「あめつち 〜天地の初発の時(あめつちのはじめのとき)〜」は古事記の書き出しに由来し、車体前面・側面にオリジナルのエンブレムが取り付けられた。

1編成の定員は59名。車内装飾として、天井照明に因州和紙、テーブルのタイルに石州瓦、窓側壁面の内装の一部に智頭杉や隠岐の黒松、出入口付近に弓浜絣、倉吉絣、安来織、出雲織を用いるなど、鳥取県・島根県の工芸品を随所に取り入れた。車内では地元にちなんだ食事や飲み物を提供し、演出やイベントの企画では地元の協力を得ながら山陰色豊かなものにする予定だという。

鳥取駅での出発式にて挨拶したJR西日本米子支社長、梅谷泰郎氏によれば、昨年6月に運行開始し、好評の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」に続き、「『瑞風』よりさらに手頃に、身近に感じていただきつつ山陰を満喫できる列車として『あめつち』を作りました」とのこと。「山陰のおいしい食材を使ったお弁当やスイーツセット、おつまみセットもお召し上がりいただけます。山陰の皆様と力を合わせて作った『あめつち』が新しい観光素材として、愛され親しまれる存在となるように育てていきたい」と述べた。

「あめつち」の車両デザインに協力した映画監督の錦織良成氏(島根県出雲市出身)は、車体を紺碧色としたことに触れ、「先入観とは恐ろしいもので、『山陰は鉛色の空で雨ばかり』と地元の方も語られます。しかしデータで調べると、山陰両県とも全国平均より降水量が少ない。降っているのはおもに冬場と梅雨で、春から秋は全国有数の晴れの地なんです。『あめつち』がそうした先入観を吹き飛ばすきっかけになれば」と語った。

イベントでは「鳥取しゃんしゃん傘踊り」が披露されたほか、乗客代表への記念品贈呈や出席者によるテープカットが行われた。大阪から訪れたという乗客代表へのインタビューも行われ、「あめつち」の感想を「きれいですよね」「中もきれいだと聞いてますので、これから見させていただきます。楽しみにしてます」とコメント。2泊3日で出雲大社などを巡る予定だと話し、これからの旅に期待している様子だった。「あめつち」は9時0分頃、鳥取駅長と錦織監督による出発合図で鳥取駅を発車した。

JR西日本の新たな観光列車「あめつち」は、下りが鳥取駅9時0分発・出雲市駅12時47分着、上りが出雲市駅13時41分発・鳥取駅17時36分着で運行。車窓から日本海や大山、宍道湖、斐伊川が望める区間で徐行運転を行い、山陰ならではの美しい風景も楽しめる。(上新大介)

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