タイムカード打刻「15分単位」で切り捨て…薬局従業員、労基署に「是正」求める

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2018年07月23日 17:42  弁護士ドットコム

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神奈川県を中心にドラッグストアを展開するクリエイトエス・ディーで、従業員の出退勤時間を15分単位で切り捨てる処理がされて、時間外賃金が未払いになっているなどとして、神奈川県内の店舗につとめる30代女性が7月23日、労働基準法違反の是正をもとめて、厚木労働基準監督署に申告をおこなった。


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クリエイトエス・ディーは、クリエイトSDホールディングス(横浜市/東証1部)の子会社で、アルバイト含めて、約8000人の従業員がはたらいている。女性の代理人弁護士によると、同社は、従業員がタイムカードで打刻した時間があるにもかかわらず、15分単位で切り捨てる処理をおこなうなどして、実際の労働時間を少なく処理しているという。


たとえば、タイムカードの打刻開始が「12時46分」で、打刻終了が「22時20分」だったとすると、開始時刻が「13時00分」で、終了時刻が「22時15分」として処理されていた。行政通達の解釈から、1日単位で端数処理(四捨五入や切り捨て)をしてはいけないとされている。代理人によると、会社全体で数億円規模の未払い賃金が発生しているという。


すでに女性は会社を相手取り、未払い賃金を支払うよう求める訴訟をおこなっている。今回、自分の賃金未払いだけでなく、全従業員についても是正をもとめた。この日、東京都内で記者会見を開いた女性は「会社側の対応は不誠実だと思うことがある。全員に対して、ちゃんとしてほしい」とうったえていた。


弁護士ドットコムニュースは、クリエイトエス・ディーに対して問い合わせしている。回答があり次第、追記する予定。


(弁護士ドットコムニュース)


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