積極補強は実を結ぶのか?! 最下位からのリーグVは過去に何例ある?

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2019年01月22日 20:42  ベースボールキング

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ベースボールキング

来季の阪神は矢野燿大新監督の下でどのような野球を披露するのか!?
◆ 最下位からの巻き返しを図る

 今オフは巨人の積極補強が話題を呼んだが、昨季最下位に沈んだ阪神と楽天の補強も注目を集めた。

 矢野耀大二軍監督が内部昇格を果たした阪神は、オリックスからFA宣言した西勇輝投手、中日で昨季13勝を挙げたガルシア投手、メジャー通算30本塁打のマルテ内野手などを獲得し、巻き返しを図る。

 監督代行から昇格した平石洋介監督が率いる楽天も、FAで浅村栄斗内野手、トレードで福井優也投手や橋本到外野手、新助っ人としてブセニッツ投手、ブラッシュ外野手を獲得した。16人の選手が自由契約やトレードでチームを離れ、新たに16人の選手が加入。コーチ人事を含め、積極的な血の入れ替えを図った。

 最下位からの上位進出を目指す阪神と楽天だが、これまで最下位だったチームが翌年に優勝した例は非常に数少ない。


◆ 平成30年で2回のみ

 優勝した球団を見てみると、1960年の大洋、1975年の広島、1976年の巨人、2001年の近鉄、2015年のヤクルトの5例のみ。

 そのうち前年のチームから監督が交代し、リーグを制したケースは3度。近年では、2015年に14年ぶりのリーグ制覇を成し遂げたヤクルトが挙げられる。今回の矢野監督や平石監督同様、二軍監督や一軍のコーチを歴任してきた真中満氏が監督に昇格した形だった。

 前年のチーム防御率が「4.62」だった投手陣を改善するため、成瀬善久、オンドルセクを補強し、野手もセンターラインを強化すべくFAで遊撃を本職にする大引啓次を獲得した。オンドルセクは守護神・バーネットに繋ぐセットアッパー、大引は遊撃のレギュラーとして出場し、優勝の立役者となている。

 チームのウィークポイントを補強で補い優勝したヤクルトのように、阪神も先発の駒不足を解消すべく西、ガルシアを獲得し、楽天も不在だった正二塁手を補うべく浅村を獲っている。

 前述したように、80年を越えるプロ野球の歴史の中でも、前年の最下位から翌年にリーグ優勝したケースはわずか5度。ピンポイント補強を敢行した阪神と楽天は“6例目”になれるか注目だ。

▼ 1960年:大洋
59年:49勝77敗4分[6位] 森茂雄監督
60年:70勝56敗4分[優勝] 三原脩監督

▼ 1975年:広島
74年:54勝72敗 3分[6位] 森永勝也監督
75年:72勝47敗11分[優勝] ルーツ/古葉竹識監督

▼ 1976年:巨人
75年:47勝76敗7分[6位] 長嶋茂雄監督
76年:76勝45敗9分[優勝] 長嶋茂雄監督

▼ 2001年:近鉄
00年:58勝75敗2分[6位] 梨田昌孝監督
01年:78勝60敗2分[優勝] 梨田昌孝監督

▼ 2015年:ヤクルト
14年:60勝81敗3分[6位] 小川淳司監督
15年:76勝65敗2分[優勝] 真中 満監督

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  • 打線の補強は?(笑)どこが積極補強やねん(笑)
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