妊娠年齢、BMI、人種が妊娠期のホルモン濃度に大きく影響する

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2019年02月13日 20:01  妊活・卵活ニュース

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妊娠期のホルモン濃度を左右する因子
ラトガース公衆衛生大学院の研究チームは、「Maternal and Child Health Journal」にて、妊娠期のホルモン濃度が、胎児の初期成長、産後数年後に母親が乳癌・卵巣癌を発症するリスクに大きな影響を与えると発表した。

また、ホルモン濃度は、ライフスタイル以上に妊娠年齢、BMI(ボディマス指数)、人種による影響を顕著に受けると報告された。

性ホルモンの分泌とライフスタイルの関係性
これまで、在胎期におけるエストロゲン・アンドロゲン過剰曝露により、胎児は健康に悪影響を受け、将来的に、前立腺がんなど生殖器の癌、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や子宮内膜症、精子力の低下など生殖機能に影響する症状を引き起こすと考えられてきた。

今回、研究チームは、妊娠初期の健康な女性548人を対象に、血液検査、エストロゲン・テストステロン濃度測定を行い、胎児の成長が著しい妊娠初期における性ホルモンの分泌とライフスタイルの関係性を検証した。

胎児のホルモンは直接的に測定不可能であるが、妊娠期では、母親から胎児へホルモンが受け渡される。それゆえ、妊娠期の母親のホルモン量を測定することにより、胎児のホルモン量が分かるという。

年齢が高い、出産経験がある場合、エストロゲンやテストステロンが減少した。体重が重い女性は、体重が軽い女性と比べ、エストロゲン量は少なく、テストステロン量は多くなった。

また、人種別では、黒人女性のテストステロン量が最多であった。

研究を通して、妊娠期のホルモン濃度は、胎児の性別、妊娠期のストレス、喫煙や飲酒などのライフスタイルと無関係であることが認められた。

同大学院のエミリー・バレット(Emily Barrett)准教授は、初期の成長段階において、ホルモンは、胎児の健康と疾患リスクに重要であると述べる。

(画像はプレスリリースより)

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