『PUBG』から『Fortnite』『Apex Legends』まで バトロワ始めるならどのタイトル?

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2019年02月26日 07:21  リアルサウンド

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 2017年以降、多数のタイトルがリリースされ、じわじわと流行を広げてきた「バトルロイヤル(バトロワ)」というジャンルのゲーム。プレイはしたことがなくても、動画やニュースで話題になる機会も多く、興味を持っている人は少なくないのではないだろうか?


 今回は、そんなバトロワ初級者におすすめしたいタイトルを総まとめ。持っているデバイスやプレイスタイルから、それぞれの作品の魅力を解説しよう。


(参考:EA発のバトルロイヤルゲーム『Apex Legends』好調にスタート フォートナイトの覇権を脅かせるか?


バトロワの基本ルール
 その前に、まずはバトロワというゲームルールの基本をお教えしよう。基本的なルールは以下の通りだ。


・戦闘を行ない、最終的に1人(1チーム)のみが生き残ることができる
・武器は現地調達
・戦闘エリアが時間とともに縮まる


 以上がバトロワの基本的なルールだ。


 ほとんどのバトロワは飛行機などで空から無人島に降下し、フィールドに落ちている武器を拾って戦う形式となっている。


『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG)』
 バトロワの火付け役とも言えるのが『PUBG』だ。チーターの増加によりユーザーが減ったこともあったが、対策が強化されユーザー数も復活し、現在も人気のバトロワである。PC、PS4、XBOX Oneでプレイ可能な本作だが、PC版ユーザーが圧倒的に多く、PCでプレイ可能なバトロワとしてはトップクラスのユーザー数を誇っている。


 無人島に100人が降り立ち、武器を奪い合って、生き残りを目指すというバトロワの王道とも言えるルールで、武器のバランスが非常によく取れているイメージだ。そのため競技性が高く、しっかりと練習しなければ”ドン勝”はできないだろう。


『PUBG』をおすすめできる人
・ゲーミングパソコンを持っている
・リアル系のFPSやTPSが好き
・スポーツとして真剣にゲームをプレイしたい
・長時間集中してゲームをプレイできる


『PUBG』をおすすめできない人
・ゲーミングパソコンを持っていない
・手軽にサクッとプレイしたい
・リアル系のゲームが苦手


 『PUBG』は現実に存在する銃器が多く登場し、リアル志向のバトロワと言えるだろう。数発の攻撃を受けるだけで簡単に倒されてしまうので、最初のうちは勝てないことも多々ある。また、足音や銃声などの”音”も非常に重要で、ちょっとした音を立ててしまったがために負けてしまう、なんてこともある。


 そんな『PUBG』が向いている人は、長時間集中してプレイでき、スポーツに近い感覚で日々鍛錬できる人だろう。逆に、カジュアルにバトロワを楽しみたい人にはあまり向いていない。また、PC以外のプラットフォームではアップデートが少し遅れることや、ユーザー数が少ないなどのデメリットがあるため、PC版以外はあまりおすすめできない。当サイトでも何度もアップデート情報などを掲載しているので、参考にして欲しい。


■【PUBG】PC版新武器「Skorpion」の性能を徹底検証 新ルール「Warmode:Conquest」の楽しみ方も
■【PUBG】PC版に待望のトレーニングモード&新武器実装! その有用性を徹底検証


『Fortnite(フォートナイト)』
 現在、圧倒的ユーザー数を誇るバトロワが『Fortnite』だ。YouTubeやテレビなどでCMも多く見かけるので、ゲームに興味のない人でも知っているのではないだろうか?


 本作の特徴はポップなデザインと、マルチプラットフォームでのクロスプレイに対応している点だ。元々はバトロワ形式のゲームではなかったようなのだが、開発中にバトロワが人気を博しており、ゲームのルールをバトロワに変更。その結果、世界規模でのヒットを巻き起こした。


 『Fortnite』は他のバトロワゲームに比べてアップデートを頻繁に行い、武器のバランス調節などもトライ・アンド・エラー方式を取っていたり、3ヶ月毎にテーマに合わせてマップや武器が変化する、”シーズン”も『Fortnite』独自のシステムだ。


 そして、『Fortnite』を語る上で紹介しなければならないのはやはり「建築」だろう。『Fortnite』は、フィールド上の木や建物をツルハシで壊し、資材を手に入れることで壁や床、階段といった建造物を作ることができる。弾除けとして壁を作ったり、階段で高い場所に登ったりなど、その戦略性は無限大と言えるだろう。


『Fortnite』をおすすめできる人
・友達と気軽に楽しみたい
・ポップなグラフィックが好き


『Fortnite』をおすすめできない人
・ポップなグラフィックが苦手
・単純に戦闘技能を競い合いたい


 『Fortnite』は『PUBG』などのリアル志向のゲームとは違い、ポップなゲームとして仕上がっており競技性は少し低めだが、イベントでプレイされることは多いイメージだ。さらに、生配信やゲーム実況が活発で、配信元であるEpic Gamesは配信者や動画投稿者にグッズを送ったりするなど、運営とユーザーの距離が近いイメージがある。


 また、対応デバイスはPC、PS4、XBOX One、Android(一部機種のみ)、iOS、Nintendo Switchと多岐にわたり、プラットフォーム間でのクロスプレイも可能という他のバトロワにはない強みを持っている。


 PCゲームだと、友人と一緒にプレイする際に全員が同じハードで足並みを揃えるのが難しいが、『Fortnite』はクロスプレイに対応しているので、すでに持っているデバイスを使ってプレイすることができる(※一部の組み合わせはクロスプレイ不可)。「おすすめできない人はいない」と言ってもいいほど、万人受けしやすいグラフィックとシステムのバトロワだ。


『荒野行動』
 スマートフォン版バトロワといえば『荒野行動』だろう。スマホでまともにプレイできるバトロワとしてはかなり早い段階でリリースされ、中高生を中心に大ヒットした。


 リリース当初は“『PUBG』のパクリ”などとも言われていたが、現在は多くのオリジナル要素が実装され、ルールはベーシックながらも個性的なバトロワに仕上がっており、つい最近では東京をモチーフにした「東京マップ」がリリースされ、盛り上がっている。コラボも多く、『進撃の巨人』や『ポプテピピック』と言った有名作品ともコラボレーションしている。


 『荒野行動』はエミュレーターという形でPC版も存在するが、やはりユーザー数はスマホ版のほうが圧倒的に多い。スキンが多いのも特徴的で、ガチャシステムや課金によるスキンの追加が頻繁に行われている。


『荒野行動』をおすすめできる人
・どこでも気軽にバトロワを楽しみたい
・ハイスペックなスマホを持っている人
・自分だけのキャラでバトロワをプレイしたい人


『荒野行動』をおすすめできない人
・ハイスペックなスマホを持っていない人
・じっくり腰を据えてプレイしたい人


 スキンが多く、スキンの組み合わせで個性を出しやすいので、スマホでプレイできるバトロワの中ではかなり人気なイメージだ。少し硬派なイメージの『PUBGモバイル』よりもカジュアルで、とっつきやすいバトロワだろう。


 だが、スマホゲームの中ではトップクラスに負荷がかかるゲームなので、スペックが足りずに動作がカクカクすることもあるだろう。スペックが足りていたとしても、長時間プレイすると排熱がうまくできず、徐々に動作が重くなるのが難点だ。


『PUBGモバイル』
 王道バトロワ『PUBG』のスマホ版も、他のスマホ版バトロワより少し遅れてリリースされ、少し出遅れたがかなりの人気を博している。『PUBG』のPC版をスマホにそのまま移植したようなゲーム性で、グラフィックこそ劣るが、『PUBG』をカジュアルに楽しみたいユーザー層に刺さっている。


『PUBGモバイル』をおすすめできる人
・カジュアルに『PUBG』を楽しみたい
・ハイスペックなスマホを持っている


『PUBGモバイル』をおすすめできない人
・ハイスペックなスマホを持っていない


 『PUBGモバイル』に関してはPC版やPS4版、XBOX One版と違い、かなりカジュアルに楽しめるので、初心者におすすめだ。『荒野行動』と並んでバトロワの登竜門的存在となるだろう。


 最近では『バイオハザード』とのコラボを行うなど、硬派なイメージのPC版やコンシューマ版との差別化を図っている。


『Apex Legends』
 エレクトロニック・アーツ(EA)から突然、予告もなしに発表・リリースされたバトロワだ。配信開始から72時間でプレイヤー数が1000万人を超え、1週間で2500万人に達するほどの人気で、ゲーム実況も活発に行われている。基本無料でプレイ可能な点も爆発的なヒットの要因かもしれない。こちらは新作ということもあり、少し詳しく紹介しよう。


 開発元は、大人気FPS『タイタンフォール』で知られる「リスポーンエンターテイメント(Respawn Entertainment)」。タイタンフォールシリーズの後継作という位置づけだが、同作の象徴とも言える巨大ロボット「タイタン」は登場せず、レジェンドと呼ばれる特殊能力者たちが戦う内容になっている。


 タイタンフォールに登場した武器も登場しており、同作の知識があると、馴染み深いアイテムもあるだろう。プレイアブルな「レジェンド」は現時点では8人だが、データ解析によるリーク情報によれば、10人のレジェンドが追加されるとのことで、今後も長く楽しめそうだ。また、PC、PS4、XBOX Oneでプレイ可能で、現時点ではクロスプレイには非対応だが、対応する可能性があるらしく、今後のアップデートに期待したい。


 ゲームシステムもかなり特徴的で、レジェンドごとにパッシブスキル、戦術アビリティ、アルティメットスキルの3種類のスキルを持っており、お互いの長所を活かしつつ戦うこととなる。またバトロワのお決まりである「死亡したら復活できない」というルールを覆す「リスポーン(復活)」システムを採用し、味方が死亡しても、味方の死体箱から「バナー」を回収し、リスポーンビーコンまで持っていくことで復活させることが可能だ。リスポーンできるとはいえ、リスポーン後はアイテムがすべてなくなり、リスポーン時には上空からドロップシップが飛来するため、付近の敵に場所をバレてしまうというデメリットもあるので、バランスが取れている。


 バトロワあるあるなのが、野良プレイヤーとの連携の取りづらさだ。『PUBG』や『Fortnite』で海外の野良プレイヤーとプレイする際には、VC(ボイスチャット)を使って英語で連携を取ることが多いが、それなりの英語力を要求される。だが、『Apex Legends』は仲間に欲しい物資を伝えたり、敵の位置を伝えたりなどをVCを使わなくても可能で、海外のプレイヤーと組むことになっても意思疎通がかなりしやすい。人によっては面倒に感じるコミュニケーションが簡単なのも、大きなアドバンテージだろう。


『Apex Legends』をおすすめできる人
・FPSが好きな人
・野良プレイヤーと楽しくゲームできる人


『Apex Legends』をおすすめできない人
・FPSが苦手な人
・フレンドとだけプレイしたい人


 『Apex Legends』は3人分隊でのバトロワだが、現在はソロとデュオの選択ができない。つまり、必ず3人分隊でのプレイを強要されるのだ。フレンドと2人だけでやりたい場合でも野良プレイヤーが1人追加され、必ず3人でプレイしなければいけないので、フレンド以外とプレイしたくない人にはおすすめできない。だが、逆にそれを楽しめるプレイヤーであればかなり楽しくプレイできるだろう。


・『BF5』のバトロワモード
 おまけとして、大人気FPSタイトル『バトルフィールド5』でもバトロワのルールを採用したゲームモードが追加予定だ。まだ詳細などはわかっていないが、FPSが好きなプレイヤーは期待しているだろう。


 バトルフィールドシリーズは『4』以降売上が低迷しているので、バトロワモードで挽回して欲しいと願っている。


・2019年は「次世代バトロワ」元年か?
 2017年頃に登場し始め、2018年は社会現象と言っても過言ではないほど流行したバトルロイヤルゲーム。ベーシックなバトロワのルールに慣れ始めているユーザーが多い中、『Apex Legends』は「次世代バトロワ」とも言える革新的システムでバトロワ界に一石を投じたタイトルだろう。ベーシックなバトロワに飽き始めているユーザーの流出を抑えることが今年の課題と言えるかも知れない。今年もバトロワというジャンルから目が離せない一年になりそうだ。


(tomokin)


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