「美の持つ説得力はどんな紹介状にも勝る」
うっかりネット上で発信したら炎上しそうなこのフレーズは、歴史に名を残す哲学者アリストテレス様の名言。「何を言ってるんだ」と思いつつも、心の奥底で納得してしまう人も多いのでは?
女性代表として「人間は中身だ」と叫びたい――しかし美しさが人生を大きく左右する要因であることは、筆者もイヤというほど痛感してきました。
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整形やダイエットに奮闘するほどの若さはない。「見た目なんて」という開き直れるほど老いてもいない。そんなお年頃の筆者が提案したいのは、歴史上の悪女たちも研究した技の数々。自分の持てる資源を最大限に活かすテクニックです。
■あなたの美意識は高い? すぐにできるチェックテスト
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例えば椅子に座るとき。皆さんはどのように座っているでしょうか。いや、オンナとしてどんなテクニックを使って座っているでしょうか?
全く意識していないというあなたは、アウト決定。まさか膝同士をつけずにパンツを見せている人はいないと思いますが、お世辞にも細いと言えない足を無防備なまま見せている人は意外に多いです。
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美しく座るためには、膝の角度が重要。膝の角度と踵がどの位置にあるかで、だいたいわかります。踵が膝より前にある人は美意識の高い女性。逆に踵が膝より後ろにある人は、美意識が低い人と言えるでしょう。
■膝の角度が90度より狭くなると足は短く太く見える!
椅子に座ったとき、膝の真下に踵がくる状態だと、膝の角度は約90度。よくも悪くもないこの状態を「ニュートラルポジション」と呼びましょう。
踵がニュートラルポジションより後方に下がり、膝の角度が90度より狭くなると足は太く短く見えます。小学生の女児ならともかく、足が細くてキレイな人も太く短く見えてしまう超NGポジションに色気は皆無。今すぐチェックして改善すべし。
ニュートラルポジションから踵が後ろに下がったNGポジション。足が細くてキレイな人も太く短く見えてしまう
■太い足でもキレイに見せてしまう膝の角度とは?
では、どうすれば美しく座れるのでしょうか。太い足でも細く長く見せてしまう膝の角度はズバリ“115度”。これを再現するには、膝の真下に踵を持ってくるように足を揃えた状態(ニュートラルポジション)から、10センチ前に踵をスライドさせればOK! 多少太っていても、そうとは見えないこの状態を「テクニカルポジション」と呼びましょう。
テクニカルポジション。太い足でも細く長く見せてしまう膝の角度はズバリ“115度”
足が太く短く見えるNGポジションから、ニュートラルポジションまでは約10センチ。ニュートラルポジションから、足が美しく見えるテクニカルポジションまでも約10センチ。たったこれだけの改善なら、時間もエネルギーもかからない。しかし結果は…! 比べてみれば一目瞭然。美意識を高く保ち、小さな努力を重ねれば、多少の見た目の悪さはカバーできます。
■美しく、色っぽく見せたいときのテクニック
面接や合コンといったシーンでは、115度を作るよう、足を揃えて前に出せばOK。では色っぽさを出したいときには、どうすればいいでしょうか。
筆者が主宰する『悪女学研究所』で推奨しているのは「斜めライン」。テクニカルポジションに揃えた足を10センチ横に流すだけでもいいのですが、思いきって足を組み、身体全体で斜めのラインを作ってみてほしいのです。足のラインの延長線上に上半身のラインを繋ぐように座ると、不思議なことに、多少太っていても顔が小さく女らしく見えます。
『悪女学研究所』推奨ポジション。不思議なことに、多少太っていても顔が小さく女らしく見える
若いときより今のほうが魅力的だという女性は、こういったテクニカルポジションを多く知っている人。逆に年齢を重ねるごとに色褪せてしまう人は、怠け者で言い訳上手の可能性も。若さという原資に頼っていた自分を悔い改めてください。
どうせデブだから。だって歳だから。でも大変だから。オンナをブスにする「D言葉」を使ってしまったときが、悔悛のチャンス! 大きなテコ入れはしなくとも、見せ方のちょっとした工夫を重ねればオンナ度は上げられます。
ファッションやメイクを頑張る女性の薄っぺらさを笑うバリキャリさんにも、そんな暇はないと主張するお母さんにも、見せ方の努力はオススメ。どんな紹介状にも勝る美の説得力は、怠けと交換に手放していいほど安くないのです。