スマートフォンは日を追う毎に高性能化している。機能も多種多様になった。
が、それは全面肯定できることなのか? あまりに多機能化してしまったスマホは、むしろ使いづらいものになってはいないだろうか。ミニマリズムというライフスタイルが徐々に認識されつつある昨今、スマホにもミニマリスト用機種があってもいいはずだ。
「BoringPhone」は、最低限の機能だけを求める人に向けた新型スマホ。クラウドファンディング「Kickstarter」で出資を受け付けている。・追加のアプリはいらない!最近のスマホはゲームもできるし、PC代わりにもなる。いつ何時、自分の好みのアプリをダウンロードできる。
しかし、そんなものは必要ない。通話とショートメッセージとカメラがあればそれでいい、という人にはBoringPhoneが最適だ。これは予めプリインストールされているアプリ以外にはリーチできないもので、故にゲームもSNSもできない。だが、それこそがBoringPhoneの最大の売りなのだ。
通話、ショートメッセージ、カメラ、FMラジオ、MP3視聴、GPSを使ったマッピングは用意されている。それだけあれば十分ではないか、と考えている人に向けたスマホというわけだ。
たとえばこれは、子供に持たせるスマホとしても有用である。ブラウジング機能のないBoringPhoneなら、有害サイトにアクセスする心配もない。ソーシャルゲームで課金することも絶対にない。・オンラインから一歩引くためオンライン上で無数に飛び交う情報から身を引きたい、と考えている人もいる。身内と連絡が取れさえすれば、それで構わない。BoringPhoneは、現実での物事に集中するためのスマホとしてその役割を果たすだろう。
BoringPhoneは現在、Kickstarterで349ニュージーランドドル(約2万4700円)からの出資を募っている。先日まで199ニュージーランドドル(約1万4000円)の出資枠があったが、そちらは既に締め切り。配送は今年12月を予定している。
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