◆ “令和最初”の夏
6日(火)に開幕した「第101回全国高等学校野球選手権大会」は大会5日目が終了。2回戦最初のカードとなった第3試合では、15年ぶりの出場になった広島商(広島)が岡山学芸館(岡山)との“隣県対決”に逆転で敗れ、31年ぶりとなる夏の勝利にはあと一歩届かなかった。
初回に先制を許した広島商だったが、2回に杉山裕季が初球でスクイズを決めて同点。5回には先頭で打席に立った山路祥都がこれも初球を振り抜き、打球はレフトスタンドへ。ひと振りで勝ち越しに成功する。
その後も6回に2点、7回に1点と効果的に得点を重ね、リードを徐々に拡大。ところが、6回と7回に1点ずつ返されてプレッシャーをかけられると、8回裏には3人目の中岡大河がつかまり、連続適時打を浴びて3失点。5−6と試合をひっくり返されてしまった。
あきらめない広島商も9回に先頭の安打と犠打でチャンスを作ったが、最終的には二死一・二塁と逆転の走者まで出したもののあと一本が出ず。夏・31年ぶりの勝利には手が届かなかった。
今年は“令和最初”という部分も話題になった夏の甲子園。今大会では静岡(静岡)、米子東(鳥取)、広島商(広島)、高松商(香川)という4校が『大正〜昭和〜平成〜令和』の「夏の甲子園・4元号出場」を果たしたが、1回戦で登場した静岡と米子東、そして高松商がいずれも初戦で敗退していた。
そのなかで最後の砦として登場した広島商も、最後までリードを守り切ることができず。令和元年の夏、“4元号出場組”はすべて初戦で姿を消すこととなった。
◆ 夏の甲子園2019・「4元号出場」組
・静岡(静岡)
▼ 8月7日・第2試合
静岡(静岡) 1 − 3 津田学園(三重)
津|021 000 000|3
静|000 000 010|1
・米子東(鳥取)
▼ 8月8日・第1試合
米子東(鳥取) 1 − 8 智弁和歌山(和歌山)
米|000 001 000|1
智|000 103 31X|8
・高松商(香川)
▼ 8月9日・第4試合
高松商(香川) 4 − 6 鶴岡東(山形)
鶴|000 030 012|6
高|011 000 002|4
・広島商(広島)
▼ 8月10日・第3試合
岡山学芸館(岡山) 6 − 5 広島商(広島)
広|010 012 100|5
岡|100 001 13X|6