青い瞳に赤茶色の毛 一際目立つアルビノのオットセイに専門家らが注目(露)<動画あり>

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2020年09月11日 21:12  Techinsight Japan

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青い瞳に赤茶色の毛のオットセイ(画像は『LADbible 2020年9月9日付「Rare Ginger Seal Pup Risks Being Shunned Over Unusual Colouring」』のスクリーンショット)
オットセイの繁殖地として知られるチュレニー島(海豹島)で、非常に珍しいアルビノのオットセイが確認された。この個体は生後1か月未満とみられ、専門家らが注意深く観察を続けている。『The Siberian Times』などが伝えた。

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露サハリンの東方、オホーツク海にあるチュレニー島はオットセイの繁殖地として知られている。島は南北600メートル、東西90メートルほどと小さいが、繁殖期には砂浜に多数のオットセイが群れをなす。

そのチュレニー島で先月、青い瞳に赤茶色の毛を持ち、足ヒレがピンク色の非常に珍しいオットセイが誕生した。通常オットセイは黒っぽい長い毛を持っており、足ヒレの色も黒であるが、この個体はどこにいても一際目立つ。

専門家によると、この個体は生まれつき色素が部分的に欠如したアルビノの一種(限局性白皮症)で10万分の1の確率で起こり、群れに拒絶されてしまう危険性が高いという。

生物学者のウラジーミル・バーカノフ氏(Vladimir Burkanov)は、このオットセイについて次のように述べている。

「我々はこのオットセイを“醜いアヒルの子(The Ugly Duckling)”と名付け、様子を見守っています。これまでは他のオットセイがこの子を噛んだり、追い回すことはありませんでしたが、仲間に敬遠されている兆候が見られます。今は母親からミルクを十分与えられ、動きも活発ですが、他のオットセイがこの個体にあまり関心がないように見えるのが気になります。」

「今後も注意深く観察を続け、この子供が母親や群れから拒絶されるようなことがあれば、野生動物の専門家が保護し、海洋哺乳類の水族館『ドルフィナリウム』で飼育できるよう手筈を整えています。」


バーカノフ氏によると、アルビノの個体は視力が弱いことが多く、自然界で生き抜くことや繁殖は難しいそうだ。しかしながらベーリング島にあるオットセイの繁殖地「Severo-Zapadnoe」では最近、アルビノ(限局性)のキタオットセイの成体の姿が確認されており、非常に珍しいケースとして注目されているという。

ちなみにチュレニー島では2011年にも、醜いアヒルの子とよく似たアルビノのオットセイの子供“ナファーニャ(Nafanya)”が保護されている。ナファーニャは母親に育児放棄されたためクラスノダール地方ソチ市にあるドルフィナリウムで飼育されており、大変な人気者だそうだ。



画像は『LADbible 2020年9月9日付「Rare Ginger Seal Pup Risks Being Shunned Over Unusual Colouring」』『Vladimir Burkanov 2020年9月6日付Instagram「“адкий утенок”」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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  • 見た目の違いだけなんだろうか?内臓疾患だったり、生きていくうえで何かしら故障があったりするのだろうか?
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