ロシアの公園で先月下旬、ブランコを360度回転させて遊んでいた9歳の男児が宙に放り出された。男児は頭から地面に叩きつけられ、8日後に死亡している。悲劇的な事故を『Perm.kp.ru』『ARY News』などが伝えた。
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ロシアの都市ペルミの公園で先月25日、9歳のサヴェリー・ゾロトキン君(Savely Zolotukhin)がブランコを360度回転させて遊んでいて事故に遭った。
事故当時の監視カメラの映像によると、サヴェリー君は午後5時半頃に友人ら数人と公園に到着し、すぐにブランコに立ち乗りしてクルクルと回転を始めている。
その後一旦ブランコから降りたサヴェリー君は、「カッコいいところを見せよう」と友人らを呼びに行き、再びブランコに立ち乗りして漕ぎ始めた。
最初だけ友人が横から押して勢いをつけると、ブランコは約20秒後には大きく回転を始め、サヴェリー君は360度回転を3度繰り返した。するとその直後、手が滑ってしまったのか宙に放り出され、2度勢いよく回ると、約4.6メートル(15フィート)離れたアスファルトに叩きつけられた。
動画には子供たちがサヴェリー君の周りに集まった後、近くにいる大人を呼びに行く様子も映っている。しかしながらサヴェリー君は、事故から8日後の今月5日に搬送先の病院で死亡した。医師らは「あらゆる手を尽くしたが、命を救うことは叶わなかった」と話しているという。
警察は事故原因の調査を始めているが、公園のブランコには360度回転するのを防ぐための安全装置はついていなかったようだ。
サヴェリー君は両親が最近離婚したばかりできょうだいはおらず、このニュースには「一人っ子で9歳。こんな亡くなり方をしてなんという悲劇」「公園の安全管理が問われる事故」「近くに大人がいたようだけど、誰も止めなかったのか」「事故を目の当たりにした子供たちの精神状態も心配」といった声があがっている。
ちなみに管理側の安全対策が問われるような事故は度々起きている。昨年7月にはポーランドで
バンジージャンプをしていた男性の足首から固定具が外れ、頭から落下して重傷を負っている。また今年5月には中国で11歳少女がハーネスをつけていたのにもかかわらず、吊り橋から60メートル下に転落していた。
画像は『ARY News 2020年10月6日付「Boy dies as 360-degree spins on playground swing go horribly wrong」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)