銃社会のアメリカでは一般市民が護身用に銃を持つことは珍しくないが、このほど銃を所持していた男性が「犬に撃たれた」と通報してきたことで警察を混乱させたようだ。『New York Post』『Dallas Morning News』などが伝えている。
今月2日、米テキサス州にあるプレイノ警察のFacebookに男性が犬に銃で撃たれるという事故についての投稿があり、多くの注目を集めた。投稿には次のように綴られていた。
「事故が発生! 皆さん想像できますか? 腰のベルトに挟んでいた拳銃の引き金に犬の足が引っかかって、太ももを撃たれるなんてこと…。これは実際にプレイノで起こったことなのです。もし、あなたが銃砲所持許可を持っているのであれば、ご自身と他の人への安全の配慮をお願いします。」
どうやら男性は、抱き上げた犬の足が腰にあった銃の引き金に引っかかったことで発砲し、太ももに銃弾を受けてしまったようだ。男性はその直後に警察に「犬に銃で撃たれた」と助けを求めたようだが、弾はそのまま太ももを貫通したことから彼は自ら病院へと向かったという。
同署のFacebookには多くの関心が集まり、次のようなコメントが寄せられた。
「なんで銃を日頃から持ち歩きたがるのか理解できないよ。」
「この人、救急病院に行って『犬に撃たれました』って説明したんだろうね。」
「これは完全な過失だね。ベルトじゃなくてきちんと銃を入れるウエストホルスターに入れていたら引き金は引けなかったのに。」
また同署の警察官、デイヴィッド・ティリー氏(David Tilley)は地元メディアに「幸いなことに弾は男性の大動脈などを傷つけることなく貫通したようです。彼の怪我はたいしたことがなかったようです」と明かした。
そして最後にティリー氏は銃の取り扱いについて次のように注意を促した。
「あなたが銃を発砲するつもりが無いのであれば、引き金から指を遠ざけてください。それは犬の足も同様です。」
画像は『Plano Texas Police Department 2020年11月2日付Facebook「Accidents Happen!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)