19日にブンデスリーガ第17節が行われ、レヴァークーゼンとドルトムントが対戦した。
第16節を終えた時点で、同じ勝ち点29でバイエルンとライプツィヒを追いかける両チーム。優勝争いに絡むためには、絶対に負けられない上位同士の直接対決となった。
まず先制したのはホームのレヴァークーゼン。ハーフウェーライン付近からレオン・ベイリーが左足でDFラインの裏へボールを送ると、抜け出したムサ・ディアビはトラップから落ち着いて左足で一対一を制し、ゴールネットを揺らした。
その後は追いつきたいドルトムントが攻撃に転じるも、ファイナルサードでのクオリティーを欠いて決定機までには至らず。逆にレヴァークーゼンは、ディアビが抜群のスピードを生かした突破でチャンスを作り、徐々に試合の主導権を握っていく。だが前半は両者にゴールは生まれず、スコアは1−0のまま後半へと突入する。
前半は苦しんだドルトムントだが、後半に入ると次第にペースを掴み始める。67分に敵陣深くでボールを奪うと、ラファエル・ゲレイロの落としがユリアン・ブラントへ。そのブラントがエリア外から右足を振り抜くと、外か巻いたボールはGKの手を弾いてゴールとなった。ブラントの古巣相手のゴールでドルトムントは同点に追いつく。
続く68分には、ドルトムントに逆転のチャンスが。抜け出したジュード・ベリンガムがゴール前で折り返すと、GKのいないゴールにブラントが押し込もうとする。だがこれはレヴァークーゼン守備陣のブロックにあい得点とはならない。
そして80分ついに勝ち越し弾が生まれる。カウンターからディアビが味方との連携で抜け出すと、そのままDFを引き付けて中央でフリーとなったフロリアン・ヴィルツへ。これを17歳のヴィルツが冷静に右足で決め、ピンチをしのいだレヴァークーゼンが2−1と再びリードを奪った。
試合はこのまま終了。上位対決をモノにしたレヴァークーゼンは、勝ち点を32にまで伸ばした。一方のドルトムントは勝ち点29にとどまり、今節のうちに4位から転落する可能性が出てきている。
次節、レヴァークーゼンは23日にヴォルフスブルクと、ドルトムントは22日にボルシアMGと対戦する。
【スコア】
レヴァークーゼン 2−1 ドルトムント
【得点者】
1−0 14分 ムサ・ディアビ(レヴァークーゼン)
1−1 67分 ユリアン・ブラント(ドルトムント)
2−1 80分 フロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン)