DeNA・東がTJ手術からの復活に手応え「次に向かって進めている」

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2021年07月22日 08:20  ベースボールキング

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オンラインでの取材に応じたDeNA・東克樹投手
◆ 668日ぶりの実戦復帰を終え

 左肘内側靭帯損傷のため2020年2月20日にトミージョン手術を受け、昨シーズンをリハビリに費やしたDeNAの東克樹投手(25)が、実戦復帰を果たした現在の心境や今後の展望などを語った。

 今月11日に平塚球場で行われたファームのロッテ戦で668日ぶりの復帰マウンドを踏み、2回を4奪三振、無失点という結果で終えた左腕は「投げ終わってホッとしている部分が一番強い」と安堵の表情を見せ、「登板後も痛みが出ることなく、無事に今日まできている。(登板した)次の日も症状が出ることはなく、次に向かって進めている。練習もポジティブに考えながらできているので、すごく清々しい気持ち」と明るく語った。

688日ぶりに実戦復帰しました!
トミージョン手術から、約1年5ヶ月!
長く先の見えないリハビリで、一喜一憂、一進一退を繰り返しながら、ついにこの日を迎えることが出来ました。
野球ができる喜びを忘れずに頑張っていきたいと思います!
これからも応援よろしくお願い致します! pic.twitter.com/V9j2H1Bk9L— 東 克樹 (@DeNA11AZUMA) July 11, 2021


 復帰登板は、「変化球自体はカウントも空振りもとれて良かったけど、ストレートではファールしか取れなかった。やはり空振りを取れるような真っ直ぐを取り戻す必要がある」と振り返り、「変化球でかわす投球スタイルもあるとは思うけど、僕のスタイルでは限界がある。ストレートあってのチェンジアップですし、ストレートの感覚を取り戻せるように練習していきたい」と、課題も口にした。

 今後については、「1イニングずつ増やしていく形で、最終的には100球を目安に投げて、1カ月ローテーションを守れたら、もういつ上に呼ばれてもいい状態という流れ」であることを明かしつつ、「そこまで先のことを考えずに今はやっている。今シーズン中に一度上に上がって投げられたらいいという感覚。無理して今まで1年半やってきたことを無駄にはしたくない。着実にステップを踏んでいけたら」と、完全復活を見据えた。


◆ 平坦ではなかった道のりの先に

 ここまでは、「順調といえば順調。プラン通りではないといえばプラン通りではない。中日の田島さんが1年ほどで実戦復帰している中で、僕は1年半位かかっている。世間的に見れば順調ではないかもしれません」と、複雑な想いを抱えながらも、「僕にはそれくらい(の期間)は必要だったんじゃないかと感じているので、僕の中では順調です」と言い切った。

 また、「たくさんの方と話し合って、早く上がって来いって感じではなく、以前を上回る東を必要とされていると感じた。完璧じゃない状態で早く上がろうとしてもチームに迷惑を掛けるだけ。自分勝手ではあるんですけど、来年1年間ローテーションで回れるようにという気持ちでいます」と、焦りはない。

 TJ手術を経て、「筋量は大幅に上がって、体脂肪も落ちているので、身体自体はいい状態。増やした筋量をしっかりと投球につなげることを練習しているので、それが生きてくれば球速自体もストレートの質も色々変わってくるかなと思います」とニヤリ。一軍でその姿を目にする時には、完全復活を上回る“ブランニュー”東克樹がベールを脱ぐことになりそうだ。

 
取材・文=萩原孝弘

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