ロッテ打線に欠かせない1番・荻野、3番・中村奨吾

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2021年07月22日 17:24  ベースボールキング

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ロッテ・中村奨吾
◆ 全試合で1番を務める荻野

 チーム384得点を挙げるロッテ打線。リーグ2位の21本塁打を放つマーティンが2番や4番、18本塁打を放つレアードも5番や6番、開幕を4番でスタートした安田尚憲は4番や6番など、そのときのチーム状況や選手の調子などで打順を入れ替わることがあったなかで、荻野貴司はここまで83試合全てで1番に座り、中村奨吾も開幕3戦目となった3月28日のソフトバンク戦から81試合連続で3番を打っている。

 大きな不調や故障がなかったことで、1番・荻野、3番・中村の打順を固定することができた。マーティンやレアードといったポイントゲッターの働きも大きいが、荻野、中村の存在も前半戦を終えた時点で12球団トップの384得点を挙げることができた要因のひとつではないだろうかーー。

 荻野は、打率リーグ3位の.307、安打数(104安打)と得点数(56得点)はリーグ2位、盗塁数はリーグ5位の15盗塁をマークする。月別の打率を見ても、3.4月が.290、5月が.333、6月が.299、7月が.314、出塁率も3.4月が.367、5月が.366、6月が.354、7月が.385という成績だった。

 4月6日のオリックス戦、0−1の3回二死一塁で打席を迎えた荻野は、2球で追い込まれてしまったが、そこからファウルやボール球を選び粘る。カウント3ボール2ストライクとし、最後はボール球をしっかり見送り四球を選び、続くマーティンの3ランにつなげたということもあった。

 特にすごいのが前半戦2試合連続で出塁なしという試合が1度もなく、1試合出塁がなかったとしても、その次の試合でしっかりと出塁した。簡単に追い込まれても、そこから粘って四球を選ぶことができる選球眼の良さも、出塁数の多さに繋がっているといえそうだ。

 ここまでの働きぶりは、12球団を見渡してもトップクラスの“1番打者”といっても良いだろう。


◆ 開幕3戦目から3番を務める中村奨吾

 3番を打つ中村はチャンスメーカーとして、時にはポイントゲッターとして、打線を支えた。

 4月20日の日本ハム戦では0−2の初回無死一、三塁の第1打席、ライトへ犠飛を放つと、3−4の5回無死一、三塁の第3打席では再びライトへ犠飛。さらに6−4の8回二死二、三塁の場面で、試合を決める2点適時二塁打と、1打数1安打2四球、4打点の活躍で勝利に貢献した。

 成績を見ても、6犠飛はリーグトップ、22本の二塁打はリーグ2位タイ、打率.305は荻野に次いでリーグ4位、出塁率.403もリーグ4位、得点圏打率.350と50得点はリーグ5位、91安打もリーグ5位タイだ。

 本塁打は6本と少ないが、5月22日の楽天戦では1−1の8回に決勝の第2号ソロ、7月3日の楽天戦では2−3の8回に第6号逆転2ランと、一発が欲しい場面で価値のある一打を放っている。


◆ 守備と走塁でも抜群の存在感

 荻野と中村の2人は打撃だけでなく、“走塁”、“守備”でもチームを引っ張る。

 5月18日のオリックス戦、4−6の9回二死一、二塁からレアードがショートへゴロを放つと、ショートからの送球を、一塁・T−岡田が捕球ミスし、3ボール2ストライクで自動スタートを切っていた二塁走者の荻野は、その間に三塁をまわり一気にホームインする好走塁を見せた。

 中村も、4月24日のソフトバンク戦で、1−4の3回一死二、三塁から角中がセンターへ犠飛を放つと、センター・柳田から中継に入ったショート・今宮への送球が乱れる隙に二塁から生還したということもあった。

 守備でも荻野は左中間の打球やレフト線の当たりでダイビングキャッチしチームのピンチをなんども救えば、中村も一、二塁間の難しい打球を何事もなかったかのようにアウトにした。

 マリーンズ打線において、荻野、中村は欠かすことのできない貴重な存在。後半戦も前半戦のような打撃でチームに多くの得点をもたらして欲しい。

文=岩下雄太

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