安田、藤原、山口、和田だけじゃない!ファームでアピールを続けるロッテの若手選手たち

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2021年08月02日 11:12  ベースボールキング

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ロッテ・平沢大河(写真は2020年)
◆ エキシビションマッチで若手が存在感

 7月27日からはじまったエキシビションマッチでは、ロッテの若手野手陣の奮闘が目立つ。7月3日に一軍昇格後、チームに勢いをもたらす活躍を見せた藤原恭大はエキシビションマッチでも、28日の阪神戦で本塁打を含む2安打2盗塁の働きを見せれば、同学年の山口航輝も広島との3連戦では2試合連続本塁打を含む2試合連続猛打賞、2試合連続で3打点の大暴れ。

 前半戦44打点を挙げた安田尚憲も、28日の阪神戦で3安打3打点。さらに代走のスペシャリスト・和田康士朗もレギュラーをつかみ取ろうと、28日の阪神戦で4安打、30日の広島戦で3安打とアピールを続けている。

◆ 平沢は後半戦ファームの打率.462

 一軍だけでなく、ファームでも一軍の舞台に立とうと“結果”を残している若手がいる。高卒6年目の平沢大河がその一人だ。平沢は前半戦一軍の出場がなく、ファームでも打率.206だったが、後半戦の打率はここまで.462(26−12)だ。

 後半戦最初のゲームとなった7月20日の日本ハムとの二軍戦の第1打席、左の上原健太が投じたストレートを打った瞬間に本塁打とわかるライト上段に特大の一発を放つと、22日の日本ハムとの二軍戦でも3−2の8回、谷川昌希が3ボール0ストライクから投じた4球目の甘めに入った143キロのストレートを一発で仕留め、ライトスタンドへ放り込んだ。

 前カードの西武戦では、30日の試合、4−3の6回二死走者なしで迎えた打席で、センター前に抜ける安打を放つと、一気に二塁を陥れる好走塁を見せるなど、後半戦に入って3度目のマルチ安打。

 月別では3.4月が打率.213(75−16)、5月が打率.235(51−12)、6月が.184(38−7)だったが、7月は月間打率.281(32−9)、2本塁打、4打点と復調の兆しを見せた。6月終了時点で14失策だった守備も、7月は13試合に出場して無失策。

 8月1日の西武との二軍戦では、第2打席にライトへ二塁打を放つと、第3打席に左安、第4打席に外角のスライダーを片手一本でライト前に運ぶ決勝の適時打を放ち、今季初の猛打賞を達成した。勢いの止まらない平沢は、第5打席にもセンター前に安打を放ち、一、二軍通じて自身初となる1試合4安打。

 後半戦に入ってから攻守に状態を上げてきている。今一番、ファームでホットな選手といえるだろう。


◆ ファームで存在感を示す若手

 一軍を目指しバットで存在感を見せているのは、平沢だけではない。“打てる捕手”の佐藤都志也は現在4試合連続安打中で、7月のファーム月間打率は.379(29−11)、5打点。守っても7月は8試合でスタメンマスクを被ったが、5勝2敗1分だ。後半戦初戦となった7月20日の日本ハムとの二軍戦では育成の森遼大朗を完封勝利に導くなど、後半戦は佐藤がスタメンマスクを被った試合は1度も負けていない。

 西巻賢二も7月は3試合で複数安打を放つなど、月間打率.387(31−12)、走塁面でも「常に次の塁を狙う走塁というのを意識しています」と4月29日に行ったオンライン取材で話していたように、7月13日の西武との二軍戦では茶谷健太の一邪飛で、一塁手の捕球体勢が悪かったのを見て、一塁から二塁へ進塁した。

 福田光輝も、スタメンで出場した試合は7月12日の西武との二軍戦から6試合連続安打中だ。守備でも二塁、三塁、一塁と複数のポジションを守るが、7月は無失策だった。

 安田、和田、藤原、山口といった若手が一軍で躍動しているが、ファームでも彼らに負けじと一軍の舞台を目指しアピールしている。一、二軍で若手選手たちが切磋琢磨し、レベルの高い競争ができれば、チーム力、さらには将来的にチームの明るい未来が待っているといえそうだ。

文=岩下雄太

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