後半戦先発転向のDeNA石田健大「まずはやり返す姿勢を見せる」

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2021年08月02日 18:12  ベースボールキング

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先発として後半戦のスタートを切るDeNA石田<球団提供>
◆ 先発陣テコ入れの目玉

 後半戦から先発に転向することが決まっているDeNAの左腕・石田健大投手が、オンラインでの取材に応じた。

 昨シーズンは自己最多の50試合に登板し、25ホールドとブルペン陣を支えた石田。今シーズンもセットアッパーとしての役割を期待されていたが、前半戦は思わぬ不調に見舞われた。

 自身の不振については「開幕当初は状態も悪くなく、ボールも走っている中で(結果が出せず)自分が勝負を嫌がる部分があって、どんどんマイナスな気持ちになってしまった。それが一番の要因。ボールが悪くて状態が良くなくても押さえていれば気持ちの面で落ちないと思っていた」と自己分析。

 その中で「今年は僕自身、うまくいかない試合が続いていた中で、監督から先発はどうだと言っていただいた。中継ぎをやり始めて3年ほど経つけど、やり始めたきっかけは先発で状態が良くなかったというのが一番にあったし、いいようには思えない部分も正直あった」が、「自分の今年の状態だったり、投げているボールを見る限り、僕も先発のほうが合うのかなという気持ちもあった」と、結果的には監督の進言を受け入れた。

 中継ぎでは「1イニングを3人で帰らないといけない。いい流れも持ってこないととか色々考える中で、どうしても甘いところに投げちゃいけない」となり、「今年は四球も多くなった。ゾーンで勝負できるボールがなかなかいかなかったというのが正直なところ」と、負のスパイラルに陥ったが、「(先発では)ボールを投げている中でバッターと勝負できるし、ゾーンも広く持つことができるので、そういう面でも先発でやってみてもいいかな」という結論に至った。

 そして今後に向けては、「長いイニングを投げるために、どういうボールが必要なのかなど、もう一度自分自身思い出さないといけない。今まで先発でやってきた経験の引き出しを出しながらやらないといけない」とコメント。かつての経験を糧に復活を目指していく。

 また、石田は「僕自身の成績でチームの順位が悪いとも思っている。監督・コーチ、選手みんなにまずはやり返す姿勢を見せることで、チームの役に立つピッチングをしたい」と、セットアッパーとしての役割を果たせなかったことへの責任を痛感していることを明かした。

 さらに、「先発がどれだけ大事なのか、ブルペンに入って改めて思いました。中継ぎがキツイ状態にあるのは間違いないので、少しでも長いイニングを投げたい。まずは6枚のローテーション入りを目指して、1からになりますけど初心に帰ってしっかりとアピールし、ローテーションを奪い取れるようにやっていきたい」と続け、新たなポジションでの再起を誓った。まっさらなマウンドで、躍動する14番が見られるか、後半戦の投球に要注目だ。
 

取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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