走行中の電車と接触し車体が真っ二つに 乗車していたAmazonドライバーは奇跡的に無事(米)

182

2021年11月16日 16:01  Techinsight Japan

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Techinsight Japan

信じ難いほど真っ二つになった車(画像は『WISN 2021年11月12日付「Amazon delivery driver struck by train can’t believe he survived」』のスクリーンショット)
アメリカで今月10日、信号や遮断機のない踏切でAmazonドライバーの車が走行中の電車と接触する事故が発生した。事故直後の写真には真っ二つになってしまった車体が写っていたが、幸いにも運転手は無事だった。この日が誕生日だったという運転手は『WISN』のインタビューで「生きているのが信じられないよ」などとコメントし、当時の心境を明かした。

【この記事の他の写真を見る】

事故は米ウィスコンシン州ミルウォーキー西部にあるリバー・バレー・ロードで発生した。事故直後の写真には、機械で半分に切断したのかと勘違いしてしまうほどキレイに真っ二つになった車が線路のそばに写っていた。

この車を運転していたのは、Amazonドライバーとして働いているアレクサンダー・エヴァンズさん(Alexander Evans)。アレクサンダーさんは当時、配達のためにこの踏切を渡ろうとしていた。

問題の踏切には信号や遮断機が設置されておらず、通行する際には左右を見て安全を確認してから横断する必要があった。アレクサンダーさんはしっかりと確認して横断を始めたが、左側から電車が来ていたことに気付くことができなかった。

アレクサンダーさんが電車の存在を見逃してしまったのには理由がある。この踏切周辺の道路は、左側からやってくる電車が見えにくい地形となっていたのだ。アレクサンダーさんは画像に赤線で自分が通った道筋を記入しており、その詳細を説明している。

その道のりでは1列の植木を挟んで線路と平行に道路を進んだ後、左折して線路を横断する必要がある。しかし左折する際の角度が急なために、線路上に車体をある程度進めないと電車が見えないのだ。


これに加え、アレクサンダーさんは左耳に聴覚障がいを持っていた。この2つが合わさってしまったことで、今回の衝撃的な事故が発生してしまった。


電車から発せられた大きな警告音に気付いたが、すでに踏切を渡り始めていたアレクサンダーさんは「どれだけ電車から離れることができるのか分からなかったけれど、アクセルを踏んで踏切から出ようとしたんだ」と当時を振り返る。

必死に電車との衝突を避けようとしたアレクサンダーさんだったが、車の後部が電車と接触してしまった。電車に突撃され大きな衝撃を受けたアレクサンダーさんは絶望的な状況だったが、幸いにも電車は車の後ろ半分だけをえぐっていた。


フロントガラスに大きくヒビが入ったものの、アレクサンダーさんが座っていた運転席には大きな影響はなく、無事に車から脱出することができた。


アクセルを踏むのが数秒でも遅ければ、運転席ごと電車に轢かれてしまっていた可能性もあっただけに、「生きているのが信じられません」とアレクサンダーさん本人も驚きを隠せない。

地元メディア『WISN』が事故当時の心境についてアレクサンダーさんに尋ねると、「風と圧力、そしてエアバッグが開くのを感じました。正直なところ、何を感じたらいいのかも分からない状態でした」と明かしている。

ちなみにこの日は2児の父親でもあるアレクサンダーさんの33歳の誕生日だったそうで、幸か不幸か恐ろしい事故から命が助かったことが誕生日プレゼントとなったようだ。また今月25日はサンクスギビングデー(感謝祭)でもあり、アレクサンダーさんは「感謝を大きく超えた出来事だよ」とコメントしていた。

画像は『WISN 2021年11月12日付「Amazon delivery driver struck by train can’t believe he survived」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

このニュースに関するつぶやき

  • こんな真っ二つな車を見るのは椎名林檎の『罪と罰』のPV以来
    • イイネ!7
    • コメント 2件

つぶやき一覧へ(128件)

前日のランキングへ

ニュース設定