大分、PK戦の末に初の天皇杯決勝進出! 敗れた川崎Fは連覇ならず

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2021年12月12日 16:58  サッカーキング

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天皇杯準決勝で川崎Fと大分が対戦した [写真]=Getty Images
12日、天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会・準決勝が行われ、川崎フロンターレと大分トリニータが対戦した。

 試合は序盤から両チーム共に激しい攻防を見せるプレー強度の高い展開。連覇を目指す川崎Fは明治安田生命J1リーグの得点王とMVPに輝いたFWレアンドロ・ダミアンを中心に得点を目指すが、大分はDFエンリケ・トレヴィザンが激しいマッチアップでL・ダミアンを自由にさせない。

 徐々に川崎Fがボールを握るようになった20分過ぎ、MF脇坂泰斗やMF大島僚太が枠内へ鋭いシュートを放つ。しかし、大分のGK高木駿が好セーブでゴールを死守。このプレーには、等々力競技場に詰めかけた古巣・川崎Fのサポーターも拍手を送った。

 前半終了間際には大分のペナルティエリア左でFW家長昭博からのパスを受けたFW旗手怜央が、左足で鋭いシュート。ただ、このボールも高木がしっかりと防ぎ、結局前半はスコアレスで45分を終える。

 迎えた後半は、立ち上がりから川崎Fが大分陣内へ押し込みプレーを続ける時間が続く。75分には途中出場のFWマルシーニョからのパスを受けたL・ダミアンが、トラップからオーバーヘッドシュート。しかし、ボールは高木の手に収まる。

 反撃したい大分は77分、途中出場のMF井上健太が川崎FのGKチョン・ソンリョンからパスカット。最後はMF下田北斗がシュートを放つが、ボールは枠を捉えられなかった。

 川崎Fの鬼木達監督はFWマルシーニョとFW小林悠、そしてFW知念慶を投入。先発メンバーから3トップを入れ替えて得点を目指す。しかし、結局90分を経過してもスコアが動かず、試合は延長戦へと突入した。

 延長前半立ち上がり、最初のチャンスは大分だった。川崎Fのペナルティエリア手前でボールを受けたFW渡邉新太が、左足で強烈なミドルシュート。ボールは枠内を襲うが、GKチョン・ソンリョンが横っ飛びでセーブを見せた。このプレーで得たCKからはMFペレイラがヘディングシュートを放つも、ボールはチョン・ソンリョンの手に収まる。

 一方の川崎Fは100分、小林の落としから脇坂が左足でミドルシュート。CKからは家長がヘディングシュート。次々と枠内へボールを飛ばすが、ここも高木が立ちはだかりスコアは動かない。延長前半終了間際の115分には、家長のパスを受けた小林がゴール前でシュートを試みるも、ボールにヒットせず枠をとらえられなかった。試合は0−0のまま延長後半へ突入する。

 110分過ぎ、マルシーニョやDF山根視来がシュートを放ち決定機を迎えるが、高木のセーブに阻まれゴールとはならない。

 このままPK戦かと思われた113分、ついにスコアが動いた。途中出場のMF小塚和季が味方からパスを引き出し敵陣ペナルティエリア右へと抜け出すと、クロスを供給。これをゴール前で待っていた小林がダイレクトで合わせ、ついに先制ゴールを記録した。

 追いつきたい大分は、ロングボールを使い川崎Fのゴールに迫る。すると延長後半アディショナルタイム、MF下田北斗のクロスに前線へ上がっていたE・トレヴィザンがヘディングで合わせて同点ゴールを決めた。試合は土壇場で1−1となり、PK戦へと突入した。

 大分が先攻、川崎Fが後攻で行われたPK戦。2−2で迎えた4人目、大分が成功させるも、川崎Fが失敗しリードが生まれる。そして決めれば勝利という大分の5人目MF小林裕紀のシュートは、チョン・ソンリョンがセーブを見せサドンデスへと突入した。迎えた7人目、大分が成功させるも、川崎Fが失敗し試合が決した。

 この結果、昨シーズンの王者・川崎Fを下した大分が、初の決勝進出を決めている。

【スコア】
川崎フロンターレ 1−1(PK:4−5) 大分トリニータ

【得点者】
1−0 113分 小林悠(川崎F)
1−1 120+1分 エンリケ・トレヴィザン(大分)

このニュースに関するつぶやき

  • 控えめにいって一割もなかったろう可能性を粘って流れを引き寄せてひっくり返した大分・片野坂監督の一世一代の采配といったところかな…降格はしたけどいいチーム作ったと思います。
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