コーセーが、一般社団法人バンクフォースマイルズが実施する「コスメバンクプロジェクト」の理念に賛同し、化粧品3万点を寄贈した。12月13日から同プロジェクトを通じ、経済的困難を感じているひとり親世帯など約2万2000世帯の女性に対し、心に潤いや彩りを提供することを願い寄贈する。
近年、コロナ禍による雇用の悪化などから、非正規雇用者やひとり親世帯をはじめとした女性の貧困が社会問題化しており、経済的理由から生理用品を購入できない「生理の貧困」の顕在化や、子どもや家族のケアが最優先で、自分自身の化粧品の購入に至らない女性が増加。厚生労働省による調査結果によると、女性のひとり親世帯の半数以上が相対的貧困下に置かれているという。
こういった背景から、コスメバンクプロジェクトは「”女性と地球にスマイルを”増やしたい」という理念を元に、アットコスメの共同創業者である山田メユミと業界の有志により、2021年12月10日に立ち上がった。同プロジェクトは賛同する企業から、現行販売品や販売されなくなった良品質な化粧品・日用品の寄贈を募り、全国の支援協力団体を通じて必要とする世帯に無償で提供するというもの。2022年春から本格稼働する予定で、今回は試験運用(パイロット版配送)として実施。パイロット版配送では、コーセーを含む17の企業が参加し、計15万点の化粧品・日用品が寄贈される。
コーセーは、世界が直面する環境課題やダイバーシティ&インクルージョン、ウェルビーイング、人権課題等の様々な社会問題の解決に貢献するため、2030年に向けたサステナビリティ戦略と目標をまとめた「コーセー サステナビリティ プラン」を策定。自社内のダイバーシティ&インクルージョンの推進はもとより、タンザニアの女子中学生の就学支援やコロナ禍での医療従事者に感謝を込めて化粧品を寄贈するプロジェクトなどを行っている。今後も化粧品の持つ力を最大限に活用し、誰もが自信と活力にあふれ、お互いを認め合う豊かな未来の実現に向け、様々な取り組みを継続的に実施していく。