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2021年に話題になったものの一つに「撮り鉄」による撮影マナー問題がある。進入禁止の場所に入って電車を止めたり、ホーム内での危険な撮影で駅員から注意を受けたりといった騒動が起きているのだ。
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鉄道会社の労働者からは「警察がなかなか対応してくれず、相当なストレスになっている」などの声も出ている。運転中の様子を長時間撮られることも負担になっているといい、現場は「撮影」に対してナーバスになっているようだ。
交運労協は12月10日、鉄道やバスなどで働く組合員の約半数が、客からの暴言などカスタマーハラスメント(カスハラ)被害にあっているとする調査結果を発表した。その席上、鉄道関係の構成団体から次のような報告があった。
撮り鉄のマナーが話題になった背景には、トラブルの動画がSNSなどで拡散し、多くの人の目に触れたことがある。ただ、撮り鉄問題に限らず、トラブル動画に映り込んでしまうことは、労働者にとっても負担になる。
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問題が発生すれば、すぐに個人が特定され、「トレンドブログ」などにまとめられてしまう昨今。動画がどのように編集され、拡散されるかわからない以上、撮られる側が感じる恐怖は想像に難くない。
また、直接的なトラブルではないが、スマホやSNSの普及から、運転席などを動画撮影されることも増えているという。
カスハラ調査に当たって、組合員からも次のような自由回答があったという。
電車の車体と違って、労働者は生身の人間。公共性が高い仕事とはいえ、撮影や公開にあたっては一定の配慮が求められる。
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