《滋賀・女子高生誘拐死亡事件》オーバードーズ仲間の容疑者男女の奇妙すぎる私生活

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2021年12月21日 05:10  週刊女性PRIME

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事件が起きたアパートの部屋は今もブルーシートで覆われている

「素直でかわいらしい子でした。こんな亡くなり方をしてつらい」と被害者の幼少期を知る知人は言葉少なに語る。

 滋賀県守山市のアパートで女子高校生が心肺停止状態で見つかったのは12月12日午前11時ごろのこと。室内には抗不安薬や睡眠導入剤、咳止め薬など約100錠分の使用ずみ包装シートがあった。

 亡くなったのは通信制高校に在籍する京都市伏見区の篠原聖奈(せな)さん(19)。滋賀県警は同日、共謀して篠原さんを誘い出し前日午後6時ごろ自宅に連れ込んだとする未成年者誘拐の疑いでこの部屋に住む無職・入江公史郎容疑者(38)と、岐阜県関市の無職・金城え夢(む)容疑者(21)を逮捕した。

「離れた場所で暮らす3人の接点はSNS(交流サイト)だった。精神的苦痛をやわらげる目的などで処方薬や市販薬を大量に飲む『オーバードーズ(以下、OD)』の仲間として知り合ったと両容疑者は供述している。

 前日夕、金城容疑者が携帯電話で“知り合いの男の家にいるけど来ない?”などと篠原さんを誘い出し、入江容疑者の車で自宅近くまで迎えに行き、この日が初対面の3人は入江容疑者宅で一晩を過ごした」(全国紙社会部記者)

 翌朝、室内の廊下で倒れている篠原さんに気づいた金城容疑者が「意識がなく呼吸もしていない」などと119番通報。司法解剖の結果、死因は薬物中毒だった。

 事件現場となったアパートは築20数年のファミリー向けタイプで間取りは3DK。入江容疑者は1〜2年ほど前からこの部屋で暮らし、アパート唯一の単身入居だった。

1年近く、家賃を払っていない

「'20年末ごろから家賃をまったく払わないため退去を求めて裁判中です」

 とアパートのオーナー。

「管理会社には“コロナ禍でカメラマンの仕事がなくなり家賃が払えない”と説明している。今夏、裁判に突入しましたが、それでも家賃を少しも払おうとする気配がない。裁判で建物明け渡しが認められ、強制執行されるまで居座るつもりだろうかと困っていました」(同・オーナー)

 関係者などによると、家賃は月5万円前後で駐車場代が月5000円。容疑者は新車価格で400万〜500万円台の国産高級バンに乗っており、売却すれば家賃滞納分を清算してもお釣りがくるはず。後部座席に透過率の低いスモークフィルムを張ったり、車体に合わせて黒色のホイールにするなどこだわりが。

いい車なのにほとんど乗っていない

 アパートの住人はこう話す。

「車はきれいに維持していましたね。ただ、いい車なのにほとんど乗っていないんです。いつも駐車場に止めっぱなしで。どんな仕事をしている人なのかなと思っていたんですが、事件報道で無職と知って納得しました」

 滞納理由が本当ならば、ガソリン代にも困ったはずだからほとんど運転しなかったのはわかる。最寄り駅までは徒歩10数分で、徒歩圏内に大型スーパーもあるため生活に不便はない。車に乗らないのに売らない理由は見当たらず、執着すら感じさせる。

 複数の近隣住民によると、大柄でこざっぱりとした黒髪で穏やかそうに見えたという入江容疑者。回覧板にサインする字だけは汚かったという。

 一方、岐阜県在住の金城容疑者は最寄り駅から徒歩約50分と、車がなければ不便な場所で両親と暮らしていた。

 自宅近所の主婦は言う。

「近所の子どもと遊んであげるようなやさしい子でした。でも高校入学後、すぐ中退してしまい、しばらくして町内会旅行に家族で参加したときに淡い赤色の髪になっていたのでびっくりしました」

 同級生によると、「中学ではソフトボール部の幽霊部員だった」という。地味で目立たないタイプだが、

「いま振り返るとかわいいほうだったかもしれませんね。勉強は苦手にしていました。でも明るい面もあるので友達は多かったですよ」(別の同級生の男性)

 ターニングポイントは高校を中退したころ。知人女性はこう打ち明ける。

「中退はうつ病が原因です。母親が治療に付き添うなどし、その甲斐あって回復したので気分転換に町内会旅行に参加したようです。不良とかではなくて、本人の元気になりたい気持ちが髪を赤色に変えさせたと思っています」

 ところが、今夏にうつ病が再発。高校中退後に働いていた地元の工場を辞めた。

 雇用主から「病気が治ったらまた戻っておいで」と温かい励ましを受け、回復のきざしが見えると、金城容疑者は「また工場に戻ろうかな」とつぶやいたという。

田んぼ脱輪事件

 金城容疑者も黒色の車に乗っており、車内はキャラクターのクッションを置くなど、かわいらしい装飾が施されている。滋賀へは運転していかなかったようで、今も自宅に止まったままだ。

「少し前にえ夢ちゃんが運転中、脱輪して車が田んぼに落ちてしまったことがあった。母親を呼んでレッカー車を手配してもらい引き上げたんだけど、脱輪が恥ずかしくなったのか、え夢ちゃんは家の中に引っ込んじゃってたのよ。そのくらい、親子仲はいいんだけどね」(知人男性)

 3人はなぜODのために集まる必要があったのか。若者のOD事情に詳しいジャーナリストの渋井哲也さんは言う。

「ODは2000年ごろから目立ち始めました。覚醒剤や大麻とは異なり、合法的に購入できるため罪悪感を持ちにくいのが特徴です。高揚感や多幸感を得られると錯覚し、飲むたびに身体に耐性がつくので量が増え、酒やエナジードリンクと一緒に飲むなど命の危険につながりかねない乱用も散見されます。ネット上では、互いに持っている薬を譲り合う“お薬交換会”が行われています」

 事件の全容解明は捜査の進展を待つほかないが、集まった要因のひとつとして薬の交換は考えられる。試飲のような感じだという。

「いろんなスタイルで酒を楽しむようなイメージで、ODもひとりでやったり、みんなでワイワイやったりします。だから決して死にたいわけではない。こんなつらい世界がイヤで、意識がなくなって眠ることのできる“寝逃げ”をしたくてやっている人もいます」(渋井さん)

 亡くなった篠原さんの自宅を訪ねると、父親が玄関先に出てきて、

「話すことは何もありません。わかってください」

 と淡々と言った。

 入江容疑者は「誘拐した覚えはない」と容疑を否認し、金城容疑者は容疑を認めている。どんな事情があったにせよ、罪深き結果を招いた事実は変わらない。

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  • 女子高生の誘惑監禁...となるとコンクリート詰め事件を思い出す。同ニュース、最近リバイバル傾向という。監禁と殺害現場がガチの共産党夫婦の家であった。
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