鼻を手術後の57歳男性(画像は『The Daily Star 2021年12月24日付「Man who spent years hiding ‘penis-shaped’ nose gets miracle surgery for Christmas」(Image: Dr. Thomas Romo)』のスクリーンショット) 米ニューヨーク州に住む57歳の男性は数年前から鼻が少しずつ巨大化し、原因が分からずに途方に暮れていた。今から5か月前のこと、男性はある医師と出会って手術を受け、自信を取り戻すことができたという。『The Daily Star』などが伝えている。
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ニューヨーク州ポートチェスターに住むコンラド・エストラダさん(Conrado Estrada、57)はパンデミック前からマスクを着用し、自分の鼻を隠すように生活してきた。コンラドさんの鼻の先には塊のようなできものができて長く伸び、ここ数年でそれがどんどん大きくなって隆起した。
建築作業員でペンキ職人でもあるコンラドさんは「マスクなしで外出すると、みんなにジロジロ見られてね。子供たちが私を見て、母親に『あの人はどうしたの?』と聞くんだよ。だから出かけるときはマスクをするようになったのさ」と明かしている。
コンラドさんの鼻は「酒さ」という皮膚疾患の第3段階目の症状で「鼻瘤(団子鼻)」と呼ばれる。原因は解明されていないものの、皮脂を分泌する皮脂腺が増えて皮膚がデコボコになり、放置すると鼻が変形してしまい外科手術が必要になる。
実はコンラドさん、巨大な鼻という外見上の問題だけではなく、呼吸が苦しくいびきに悩まされていた。また垂れ下がった鼻が邪魔で上手く話をすることや食事をすることも困難になっていた。
コンラドさんは「様々な医師や皮膚科の専門家に相談したけど、ちっともよくならないまま6年が過ぎて。そのうち鼻の先が唇についてしまい、何かを食べようとするといつもスプーンが鼻に触れていたんだ」と語ると、ある医師と出会いで悩みが一掃されたことを明かした。
それはニューヨーク市のレノックスヒル病院で顔面形成再建外科の理事をしている形成外科医トーマス・ロモ氏(Dr. Thomas Romo)で、コンラドさんがロモ氏のブロンクスビルにある自宅をペンキ塗りの仕事で訪れたのがきっかけだった。
ロモ氏は「5か月前のことだった。コンラドさんと同僚が我が家に来て、最初に彼を見た時は少し興奮してしまったよ。なぜなら彼の鼻は長く伸び、まるで鼻に男性器がついているかのように酷いものだった」と当時を振り返る。
一方のコンラドさんは「ロモ氏は私を見るとハグをして、『私が君を助けるよ』と言ったんだ」と語っており、これが縁でコンラドさんはロモ氏の執刀で手術を受けた。もうすぐ手術から4週間が経つそうで、コンラドさんはすでに仕事にも復帰している。
ロモ氏は「鼻瘤の患者は20年ぶりくらいでね。彼の鼻は酷い状態で、他の人との関係や仕事の能力、そして彼の自信にも影響していたと思う。鼻があそこまで大きくなると手術で切除するしかないし、手術ができる医師もそう多くはないからね。それに手術は保険適用外であることが多いんだ」と語ると、手術で見違えるようなったコンラドさんについてこのように述べた。
「手術後のコンラドさんは外観が変わっただけでなく、写真を見るとまるでオリンピックで金メダルを獲ったかのように胸を張り、にっこり笑っているんだ。そんな彼を見ると私も嬉しくなるね。」
なおロモ氏は自身の専門知識やスキルを活かし、顔の奇形を持つ子供たちにボランティアで手術をする「Little Baby Face Foundation」を立ち上げており、以前は小さな子供たちに形成手術を行っていたそうで「コミュニティの繁栄のためならどんなことでもするよ」と述べている。
そしてコンラドさんは「手術後の家族らの評判はとてもいいよ」と明かすと、「神様が私をケアするための天使を遣わしてくれたのだと思う。それがロモ氏だったんだ」と微笑んだ。
画像は『The Daily Star 2021年12月24日付「Man who spent years hiding ‘penis-shaped’ nose gets miracle surgery for Christmas」(Image: Dr. Thomas Romo)(Image: romoplasticsurgery)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)