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安倍政権時代に配布され、在庫の管理費が問題視されていた布マスク、いわゆる「アベノマスク」の廃棄が決まった。来春までに約8200万枚がすべて処分されるという。
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弁護士ドットコムニュースLINE公式アカウントの友だち登録者にアンケート調査したところ、「使った」は約1割。9割近くが「使わなかった」といい、「税金のムダ」など批判的なコメントが多く寄せられた。ただ、半数の人が「歴史的資料」などとして保管しているようだ。
中には「ケガしたとき、アベノマスクで手当てしてもらった」「ブロッコリーを育てている」といったマスク以外の利用法も寄せられた。
調査は12月24日〜27日まで実施。LINEで弁護士ドットコムニュースを友だち登録しているユーザーのうち、1万5000人にアンケートを送り、1871人(12.5%)から回答があった。男女比はほぼ半々(男性921人、女性926人、その他37人)だった。
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アベノマスクを「使った」という人は12.4%で、「使っていない」が86.2%、「覚えていない」が1.4%だった。
現在は「保管している」が48.6%で最も多く、「捨てた」(21.2%)、「他人にあげた」(13.3%)、「失くしてしまった」(6.8%)、「わからない」(10.1%)という結果だった。
以下、フリーコメントを紹介したい。
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アベノマスクは、コロナ禍初期のマスク不足を受けて、2020年4月1日に安倍晋三首相(当時)が1世帯あたり2枚の配布を発表した。
など、好意的な声がないわけではない。ただ、到着が遅く、多くの家庭に届いたときには、すでにドラッグストアの店頭で不織布マスクが買える状態になっていた。
汚れなども報告されており、在庫8200万枚中1100万枚(15%)が不良品という報道もある。
逆に、不織布マスクの肌触りを子どもが嫌うこともあるようで、育児中の読者の中には、「布マスクが重宝した」という体験談もあった。
マスクとしては使わなかったが、別の使い方をしたという人もいた。
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このほか、ブロッコリーの栽培に使っている人もいた。
読者の9割近くがアベノマスクを使っていないが、「保管している」という人が半数を占めた。「記念品」「歴史的資料」と考える人が多かったようだ。
もともとアベノマスクの目的は、入手困難になっていた不織布マスクを、医療機関に優先的に回すためだったとされる。医療関係者という男性は次のようにコメントしている。
ただ、不織布マスクの供給が回復し、一般の人も比較的すぐに購入できるようになったこともあって、政策の意図はあまり伝わっていなかったようだ。批判的な声が多い中、コロナ禍という事情から擁護する声も一部あった。
ただ、やはり全体的には圧倒的に批判の声が多かった。報道によると、アベノマスクの調達費用は約400億円。会計検査院の調査によると、2021年3月にかけての保管費が約6億円だったとされる。
フリーコメントが寄せられた約1400回答のうち、10%以上に「税金の無駄」という言葉が含まれていた(「ムダ」「むだ」を含む)。
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