その後、子どもたちの成長に合わせて私も仕事を再開。子どもたちが高校生になり、仕事も順調。生活も穏やかに落ち着いてきた11月のある休日の昼間。私のなかでいままで我慢していた糸が「プツッ」と音を立てて切れました。まるで迷いが吹っ切れたかのように「12月31日で家を出よう」と決めた私。まずは子どもたちに話しました。旦那の女癖の悪さに気づいていた子どもたちは、口を揃えて「いいと思うよ?」と言ってくれました。
優しい子どもたちの言葉に涙が溢れてきました。旦那の浮気や女遊びが発覚して、私と旦那が言い争いをしている姿を見せてしまったこともありました。そんなとき私の涙を何度もぬぐってくれたのが子どもたちでした。「こんな親で申し訳ない……」そう思って、その負い目を払拭するように私は毎日育児を頑張ってきました。
こうして私は旦那のいないときを見計らって、子どもたちと新しい部屋の内覧に行き、子どもたちの高校から近い場所に部屋を借りました。コツコツ貯めてきた貯金で家電や生活用品を取りそろえ、旦那にバレないように自分の洋服や身の回りのものを少しずづ新しい家に移していきました。
そして12月31日の早朝、私は家を出ました。
久しぶりのひとりお正月、ゆっくりと息を吸い込むことができました。あらためて今まで旦那のことで神経をすり減らしていたんだな……と感じます。子どもたちは毎日のように顔を出してくれるし、自宅にいたときよりも心が穏やかです。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・春野さくら 編集・Uemura