巨人の坂本勇人は5月に「右手母指(親指)末節骨の骨折」により離脱したが、6月11日のロッテ戦から一軍に復帰し、東京五輪・野球日本代表の一員として金メダル獲得に貢献。巨人でもリーグ優勝を逃したが、攻守に存在感を示す1年となった。
打撃面では打率.271、19本塁打、46打点の成績を残した。後半戦初戦となった8月13日の中日戦で猛打賞の活躍を見せると、同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−中日戦』で解説を務めた川相昌弘氏は「見事ですね。勢いにのりまくっていますね。素晴らしいですね」と絶賛し、「オリンピックで精神的にもタフな試合が続きましたし、疲れが全くなかったということはないと思うんですけど、すぐに気持ちを切り替えて初戦で3打数3安打ですからね」と褒めていた。
9月15日のDeNA戦では1試合に2本塁打を放つ大暴れ。同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−DeNA戦』で解説を務めた大矢明彦氏は2本目の本塁打に「狙い打ちでしたね。そんなに悪いボールではなかったですよ。多分スライダーだと思うんですけど、アウトコースそんなに高くもなかったし、打たれた後のバッテリーを見ているとやられたという感じでしたから。本当に上手にしっかり打ちました」と絶賛した。
守っても好守備を連発。8月18日のヤクルト戦では、オスナが放ったショートへの詰まったライナー性の当たりに、ノーバウンドで捕球せず、ワンバウンドで捕球し、まずは二塁でアウトをひとつ取ると、二塁走者の青木を二、三塁間に挟みダブルプレーにする頭脳プレー。同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター ヤクルト−巨人戦』で解説を務めた田尾安志氏は「これはナイスプレーでしたね」と評価。「本当にどん詰まったショートライナーになるのかなという打球をワンバウンドで捕る。セカンドランナーの青木が次の塁に進めなかった。あえてワンバウンドでとってセカンドベースを先に踏んで、二、三塁間でアウトにとった。ナイスプレーですね」と坂本の守備を解説した。
9月2日のヤクルト戦でレフト前に抜けそうな打球を逆シングルで処理しアウトにする好守備を見せると、同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−ヤクルト戦』で解説を務めた山本昌氏は、「ランナーが走ったのでセカンドベースに入ったんです。そこで逆をつかれましたからね。よくアウトにしましたね。大きいプレーだと思います」と感嘆していた。
今季はリーグ優勝を逃したが、来季も攻守で引っ張り、チームをリーグ優勝に導きたいところだ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)