ルーブル美術館のモナ・リザがケーキまみれに 女装し車イスに乗った男が逮捕(仏)<動画あり>

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2022年05月31日 21:11  Techinsight Japan

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絵画はガラスのケースに入っていたので汚れてしまうことはなかった(画像は『Metro 2022年5月30日付「Mona Lisa attacked with cake by man wearing disguise to look like an old woman」(Picture: Twitter / Reuters)』のスクリーンショット)
パリのルーブル美術館で今月29日、絵画“モナ・リザ”にケーキを投げつけられるという事件が発生した。犯人はかつらを被って女装し車イスに乗っていた36歳の男で、最終的に警察により逮捕された。この男は気候変動への抗議活動の一環として今回の行動を取ったとみられており、美術館から連行される際には「地球のことを考えろ」と訴えていたという。『Metro』などが伝えている。

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被害に遭ったのは、仏パリのルーブル美術館に展示されているレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた絵画“モナ・リザ”だ。有名なこの絵画を一目見ようと大勢で賑わっていた館内で、36歳の男が犯行に及んだ。

当時、ルーブル美術館を訪れていた米コロラド州デンバー出身のルーク・サンドバーグさん(Luke Sundberg、20)は「来館者たちがハッと息を呑んでいることに気付いてモナ・リザの方を見てみると、女装して車イスに乗った男がモナ・リザの前まで駆け寄り、ケーキを塗りつける前に(絵画を保護する)ガラスケースを殴り始めたのです。警備員は10〜15秒ほどで男を連行していきましたが、その場にいた来館者たちは少しパニックになっていましたね。モナ・リザがどれほど歴史的なものであるかを考えると、滅多にない驚きの瞬間でしたよ」と明かした。男は最後にモナ・リザに向かってバラを投げつけたところで駆けつけた警備員に取り押さえられた。

当時の様子を撮影した動画には、モナ・リザの絵画に白いクリームが塗られているのが確認できる。幸いにも保護ガラスは割れていなかったようだが、クリームだらけになった保護ガラスをスタッフが拭き取っていた。また動画の後半には白いズボンとTシャツを着た男の姿が映っており、黒いかつらにキャップを被り、口紅を塗って女装をしていた。

この男は気候変動への抗議活動を行っていたもようで、フランス語で「地球のことを考えろ。地球を破壊している人々がいることを考えるんだ。だから俺はやったんだ」と訴えているのを近くにいた人は耳にしたという。


男はルーブル美術館の警備員によって外に追い出されたが、のちに警察に逮捕され精神科施設に収容されており、警察は今回の事件の詳細について捜査を行っているという。なおモナ・リザは1956年12月にボリビア人男性によって石を投げつけられて以来は保護ガラスに覆われており、2005年には温度や湿度も管理できる特殊なガラスケースに入れられている。2009年にはロシア人女性が空のティーカップをモナ・リザに向かって投げつけ、その際にはガラスにわずかな傷がついたと報じられていた。

このニュースを見た人からは「なんて無駄なことをしているんだ」「目立ちたいからってこんなことはダメだよ」「抗議活動をしている人たちって、時々何に対して抗議しているのかよく分からないよね」「クレイジーな人がいっぱいいて悲しいよ」など男の行動に怒りや疑問の声があがっている。なおルーブル美術館は、今のところ正式なコメントは発表していない。



画像は『Metro 2022年5月30日付「Mona Lisa attacked with cake by man wearing disguise to look like an old woman」(Picture: Twitter / Reuters)』『9News 2022年5月30日付Instagram「A man has attempted to vandalise the Mona Lisa with cake as part of a climate change protest.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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