![](https://news-image.mixi.net/article/176/176_20220601_648718_013.png)
俺は何度も自分を責めた。不妊治療は、女性側の負担がものすごく大きい。アキナが「子どもが欲しい」という一心で、必死に治療に耐えていたのは分かっていた。だから俺は徹底的にアキナのサポートに回った。でも……。
![4-2](https://image-select.mamastar.jp/interspace/wp-content/uploads/1652924995-f3a8ed5e16f840850f7944b53a21bf16-1200x1767.png)
アキナはどんなに辛くても、俺との子どもを望んで頑張ってくれているんだ。アキナは2人のために頑張ってくれている、そう信じていた。それなのに――。
その日は仕事がいつもより早く終わって、急いで帰宅した。最近アキナは疲れ気味だし、今日は俺が料理でも作って、喜ばせたい。そう思ってドアを開けようとすると、アキナが誰かと電話している声が聞こえた。
![修正4-3](https://image-select.mamastar.jp/interspace/wp-content/uploads/1653026341-1554381a25115dddb926d6970ece634e-1200x1767.png)
アキナに言う言葉が見つからなかった。アキナも辛かったとは思う。けれど俺だって頑張ってきたつもりだった。「どっちが辛い」を決めるつもりはないが、お互いを尊重できなくなった今が、もう夫婦として俺たちの限界なのかもしれないな……。そう思ったんだ。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・荻野実紀子