松井一郎大阪市長が最後の始球式 「11月3日にヤクルトをガブ飲みしながら御堂筋パレード」熱望

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2022年08月11日 07:04  ベースボールキング

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11月3日の「御堂筋パレード」を熱望した松井一郎大阪市長 [写真=北野正樹]
◆ 猛牛ストーリー 【第30回:松井一郎大阪市長】

 連覇と、昨年果たせなかった日本一を目指す今季のオリックス。監督・コーチ、選手、スタッフらの思いを「猛牛ストーリー」として随時紹介していきます。

 第30回は、8月10日に京セラD大阪の楽天戦で始球式を務めた松井一郎大阪市長(58)です。大阪府知事時代から毎年のように始球式を務めていますが、来年春での退任を表明しており、市長としての登板はこれが最後。「あけて待っている」と言い続けた御堂筋での優勝パレードは、25年ぶりのリーグ優勝で実現しかけましたが、コロナ禍で叶わず……。それでも、「11月3日にとっているので、ヤクルトをガブ飲みしながら堂々とパレードをしてほしい」と具体的な日程を挙げて、優勝を熱望しました。




◆ 市長の“オリックス愛”

 「外角低めのストライクやったなあ」

 2025年に大阪市此花区の人工島・夢洲で開催される「大阪・関西万博」にあやかった「ICHIRO 2025」のユニホームをまとった松井市長の投球は、ワンバウンドした後、伏見寅威捕手のミットにおさまった。
 
 2011年11月に大阪府知事に就任後、京セラD大阪でオリックスの始球式を務め、大阪市長に代わった後もマウンドに立ち、「御堂筋をあけて待っているので優勝を」と言い続けてきた。

 

 政治家であり、大阪府・市の行政のトップとして、大阪に唯一の球団を応援するのはリップサービスとして当然だが、それ以上にオリックスを思う心は熱い。

 「元々は神戸が本拠地だったが、近鉄を吸収していただき、大阪にも来ていただいた。(府議時代に)大阪にプロ野球を残すという議員連盟を立ち上げてやっていたので、大阪に本拠地を移していただいたことは、大阪府民にとって大切な球団だという思いを持っている」

 始球式後の記者会見で、「市長のオリックス愛は」と尋ねた際の答えだ。


 2004年にオリックスが近鉄を統合。当時はダブルフランチャイズ制で、大阪でも試合は開催したものの、事実上“在阪”の球団は消滅してしまった。

 しかし、オリックスは2008年から本拠地を大阪ドーム(現・京セラD大阪)に移転。大阪で唯一のプロ野球球団として存続していくことになり、現在に至る。


◆ 今年こそ「御堂筋パレード」を

 「開幕直後は心配したが、残り40試合弱で期待できるポジションにいて、僕も府民もワクワク、ドキドキしながら見守っている。昨年はリーグ優勝はしたが、日本シリーズでは負けた。今年もどうやらセ・リーグはヤクルトの調子が良いみたいなので、今年の秋にはヤクルトをガブ飲みしてもらいたい」と、リーグ連覇と、打倒ヤクルトでの日本一を要望した松井市長。

 さらに「11月3日は(日程を)取っているので、監督や選手のみなさんに御堂筋を堂々とパレードしてもらいたい。ヤクルトを飲みながら」と、パレードの日程も明かして優勝を熱望した。

 パレードの日程として挙げた11月3日は、大阪市が大阪府や大阪商工会議所などとともに3年後に迫った「2025年日本博覧会」の更なる機運醸成のため、秋の御堂筋や大阪の魅力を発信する「御堂筋オータムパーティー2022」の開催が決まっており、2年連続のリーグ優勝、日本一を達成した場合には、優勝パレードがイベントに加わることになるようだ。


 25年ぶりのリーグ優勝を果たした昨年は、コロナ禍のため京セラD大阪のグラウンドを使った「バーチャル御堂筋パレード」を余儀なくされた。

 「今年は政府もコロナ禍での行動制限はやめる方針を示している。感染拡大時期もあるだろうが、行動制限がなければ御堂筋パレードはやれます」

 準備と舞台は整った。あとは、オリックスが全員で戦い、キャッチフレーズの「全員でWおう!!」を実践するだけだ。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)

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  • 連日感染者が2万人も出て、死者も多いと言うのにお気楽な市長さんだこと…
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