1周500円! アウトレットで乗れる「EVゴーカート」が想像以上だった

2

2022年08月11日 12:01  マイナビニュース

  • 限定公開( 2 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
酒々井プレミアム・アウトレットで電動ゴーカートを使った期間限定イベント「Segway ゴーカートアトラクション」が開催中だ。本格的なサーキットを設置してのイベントは商業施設では初めてとのこと。電気で走るゴーカートを実際に体験してみると、速さも面白さも想像以上だった。


○アウトレットならではの広大なスペースを活用



酒々井(しすい)プレミアム・アウトレットの駐車場(P11)を訪れると、そこには全長約500mのゴーカートコースがなんと2つも! 開催中のイベントでは上限速度の異なる2種類のコースが楽しめる。


広大なパーキングスペース1区画を丸ごと使ってイベント会場にしているようだが、夏休みの期間はアウトレットの書き入れ時なのでは……。ちょっと心配になったので聞いてみると、酒々井プレミアム・アウトレットではもともと、年末年始など繁忙期のピークを想定して駐車場を用意しているため、普段は一部の駐車場が遊休駐車場となっているとのこと。今回はそのスペースを活用してサーキットを整備したのだという。これも潤沢な駐車場を備える酒々井プレミアム・アウトレットならではの取り組みといえる。


安全面を考慮し、コースには衝撃を吸収するプロ仕様のゴーカートバリアを設置。コースアウトの心配もないので、運転免許がない子供でも安心してスリリングな走りを楽しめる。1周500円という手頃な価格も魅力的だ。



使用マシンとしては、セグウェイ - ナインボット(Segway-Ninebot)の「ナインボット ゴーカート プロ」が10台用意されている。


クルマのスペックを押さえておくと、車両サイズは全長1,422mm×全幅850mm×全高600mm。制限速度は4段階で調整可能で、最高速度は約37km/h(本イベントの速度上限は18km/h)。1回の満充電で約25kmを走行できる。



駆動方式はRR(リアエンジン・リアドライブ)のいわゆる後輪駆動となり、動力には二輪バランススクーター「S-MAX」が使われている。そのため、ゴーカート部分を切り離して2WAY利用できるのも面白いところだ。


○「ナインボット ゴーカート プロ」に試乗!



ここからは試乗体験も交えながら、電動ゴーカートの魅力をさらに深堀していきたい。

ナインボット ゴーカート プロは同社のEVスクーター「B110S」同様、スマートフォン連動で最高速度の設定、走行距離や現在地の確認などをアプリで行うことができる。



今回はすでに設定済みなので、モーターを始動させてさっそく乗り込む。


シートに腰掛けてシートベルトを装着する。シートは小さめでホールド感が強い。安全面への配慮から、走行中に体をしっかりと固定できる作りにしているそうだ。


レーシングカーをイメージしてデザインしたというナインボット ゴーカート プロ。ライディングポジションは深く腰掛けながら、前方に足を投げ出すスタイルだ。レーシングカーに乗ったことがないので比較はできないのだが、市販車でいうと、個人的にはマツダ「ロードスター」に近いように感じた。


アクセルを踏み込むと静かに力強く加速していくのは電気自動車(EV)と同じだが、目線が低いため18km/hでもなかなかのスピード感がある。



コーナー手前でブレーキを踏んでみると、体が前に持っていかれそうになるほど効きが強い。アクセルの踏み込み量で速度を調整しつつ走行した方がよさそうだ。



ハンドル操作に対してのレスポンスがよく小回りも利くので、コーナーも思い通りにスイスイ曲がれる。これなら子供たちも運転していて楽しいと思う。


ゴーカートに乗ったのは小学生以来だったのだが、率直な感想としては非常に面白かった。EVゴーカートなら音や排気ガスが出ないので、都心部のデパートの屋上などにも設置できそうだ。そうなれば、より多くの子供たちが気軽に楽しめるはずで、自動車離れに歯止めをかけることにもつながるかもしれない。



惜しむらくは1回1周という縛りで、実際に乗ってみると物足りなく感じてしまう。この点について酒々井プレミアム・アウトレットの担当者を直撃すると、「次回開催は未定ですが、開催時には検討します」とのことだった。



酒々井プレミアム・アウトレットの「Segway ゴーカートアトラクション」は9月30日までの期間限定イベント。子供はもちろん、買い物ついでに大人も楽しめる本格サーキット体験は、夏のお出かけにオススメだ。


安藤康之 あんどうやすゆき フリーライター/フォトグラファー。編集プロダクション、出版社勤務を経て2018年よりフリーでの活動を開始。クルマやバイク、競馬やグルメなどジャンルを問わず活動中。twitter:@andYSYK。 この著者の記事一覧はこちら(安藤康之)
    ニュース設定