アイスタイルが社長交代で吉松現社長が代表権のある会長に　プラットフォーム事業セグメント長の遠藤氏が社長昇格

コスメ・美容の総合サイト「アットコスメ（＠cosme）」などを運営するアイスタイルが新体制を発表し、代表取締役社長兼COOに現プラットフォーム事業セグメント長の遠藤宗氏が昇格する。創業者であり代表取締役社長兼CEOの吉松徹郎氏は代表取締役会長兼CEOとなり、共同代表として引き続き経営に携わる。新体制は9月26日開催の定時株主総会およびその終了後に開催される取締役会の決議により、正式に決定される。

　遠藤氏は1973年生まれで、伊藤忠商事傘下の輸入車および中古車の販売業者であるヤナセでキャリアをスタート。経営コンサルティングの船井総合研究や化粧品リテールのたしろ薬品などを経て、2007年にコスメネクスト（現アイスタイルリテール）の取締役に就任。2012年にアイスタイルに入社した後、アイスタイルトレーディングの代表取締役やアイスタイルキャリアの代表取締役を歴任した。今回のアイスタイル社長就任に伴い、取締役会へも新たに選任される予定だ。
　社長交代についてアイスタイルは、事業環境の変化に対応し持続的な成長と更なる企業価値の向上を目指すとともに、経営機能および業務執行の強化を図るため、また次世代経営への段階的な移行を理由に挙げた。
　現社長の吉松氏は東京理科大学基礎工学部を卒業後、アクセンチュアに入社。1999年にアイスタイルを設立し、同年12末にアットコスメを開設した。アットコスメを日本最大級の美容口コミサイトへと成長させ、コスメのセレクトショップ「アットコスメストア（＠cosme STORE）」やオンラインショップ「アットコスメ ショッピング（＠cosme SHOPPING）」などのリテール事業のほか、口コミをはじめとしたデータベースのノウハウを活かした化粧品事業者向けのプラットフォームサービスなどを手掛ける。