2つの顔の“ヤヌスネコ”が誕生、体も大きく「長生きして欲しい」と飼い主(米)

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2022年08月23日 04:11  Techinsight Japan

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今月17日に生まれたヤヌスネコ(画像は『WSFA 2022年8月19日付「Kitten born with two faces in Arkansas」』のスクリーンショット)
米アーカンソー州で今月17日、2つの顔を持つ“ヤヌスネコ”が誕生した。ヤヌスとはローマ神話の双面神にちなんだ呼び名で、ヤヌスネコは短命であることで知られているが、今のところ順調に育っているという。『The Daily Star』などが伝えている。

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アーカンソー州ブーン郡ハリソンに住むアリエル・コントレラスさん(Ariel Contreras)の飼いネコが17日、子ネコを出産した。

アリエルさんは「ちょうど洗濯をしているところでね。突然母ネコがニャーニャー泣き出したかと思ったら、子ネコを産み始めたの。それで家にいた夫を大声で呼んだのよ」と当時を振り返り、こう続けた。

「ネコを見守っていると、夫が2番目に誕生した子を見てこう言ったの。『顔が2つあるぞ』とね。私は『え! 嘘でしょう!』と叫んだわ。」

この2番目に誕生した子ネコこそ“ヤヌスネコ”で、アリエルさんはこの子ネコに、DCコミックス出版のアメリカンコミック『バットマン』に登場する悪役「ハービー・デント(Harvey Dent)」にちなんで“ハービー(Harvey)”と名付けたという。ハービー・デントは顔の半分が焼け爛れており、自らを「トゥーフェイス(2つの顔)」と呼ぶキャラクターである。

顔が2つあるネコの誕生は非常に稀で、「アリー・キャット・アニマルレスキュー(Alley Cat Animal Rescue)」の獣医ティム・アディス氏(Dr. Tim Addis)はハービーについて「60年以上動物に関わる仕事をしているけど、こんな奇形は初めてですよ」と述べ、次のように説明した。

「ハービーは頭蓋骨(顔)が余分にありますが、体は1匹分です。2つの顔は上手く機能しており、どちらの口からでも授乳が可能で、どちらから飲んでも栄養になるのです。普通とはだいぶ違いますよね。」

「哺乳瓶を使えば、ハービーが生き残る確率は他のきょうだいたちと同じだと思いますよ。」


なお顔面重複奇形は遺伝子の突然変異で起きると言われ、ほとんどは生後12時間以内に亡くなってしまうそうだが、ハービーは今のところ順調で体も他のきょうだいより大きいという。


ちなみにヤヌスネコで最も長生きしたのは、米マサチューセッツ州の“フランク&ルイ”で、がんのため15歳で安楽死されていた

ギネス世界記録によると、フランク&ルイは鼻も口も1つずつあったが脳は1つしかなく、目は3つあり、中央の目は機能していなかった。子ネコの頃は2時間おきにネコ用の特別なミルクを与えるなど手が掛かったものの、成長とともに他のネコや同居犬と遊べるほど強くなったそうだ。

アリエルさんはケアが大変なのは覚悟のうえで「ハービーもフランク&ルイのように長生きできるよう祈っているわ」と述べ、「そのためだったらどんなことでもするつもりよ」と声を弾ませた。

画像は『WSFA 2022年8月19日付「Kitten born with two faces in Arkansas」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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