ロッテ・荻野が明かす年々打撃成績が安定してきている理由

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2022年08月23日 10:44  ベースボールキング

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ロッテ・荻野貴司 (C)Kyodo News
ロッテの不動のトップバッター・荻野貴司。今季は出遅れたものの5月27日に昇格すると、ここまで打率.318(214−68)、4本塁打、18打点の成績を残す。特に7月以降は打率.341(132−45)と、開幕から不振に喘ぐ打者陣のなかで一際存在感を放つ。

 ここ数年は毎年安定した成績を残す。18年にシーズン途中故障で離脱してしまったが同年の打率が.287、翌19年はプロ10年目で初めて規定打席に到達し打率.315、20年は故障による離脱があり規定打席に届かなかったものの打率.291、最多安打のタイトルを獲得した昨季は打率.296、そして今季はここまで打率.318だ。

 年々数字が安定してきている要因について訊くと、荻野は「どうなんですかね〜」と悩んだ後、「自分ではあんまりわからないですけど、常に体のケアをしているので、体調の浮き沈みがちょっと少なくなっているのかなと思います」と自己分析した。

▼ 荻野の年度別打率
10年:打率.326(175−57)
11年:打率.264(91−24)
12年:打率.224(165−37)
13年:打率.275(335−92)
14年:打率.261(142−37)
15年:打率.269(279−75)
16年:打率.250(192−48)
17年:打率.264(356−94)
18年:打率.287(317−91)
19年:打率.315(508−160)
20年:打率.291(203−59)
21年:打率.296(570−169)
22年:打率.318(214−68)
通算:打率.285(3547−1011)
※成績は22年8月21日終了時点

◆ 試合前の打撃練習

 新型コロナウイルスが流行する前の2019年までの荻野の試合前打撃練習(ZOZOマリンスタジアム)を見ると、左の打撃投手から打ち始め、ライト、センター、レフトと広角に打ち分け、右の打撃投手は引っ張り中心の日もあったが、基本的には広角に打っていた。

 今は「両方あまり変えていないですね。でもあんまり引っ張らないようにしていますね」とのこと。

 また、普段は試合前の打撃練習でも試合と同じようにバットを短く持って打っていたが、2019年のシーズン最終戦となった9月24日の西武戦に限り、左の打撃投手が投げる球だけ「気分転換」でバットを長く持って練習したことがあった。

 現在も「そうですね、毎回はやっていないですけど、気分によってはやっていますね」とバットを長くもって打つこともあるという。バットを長く持って打撃練習することで、試合の入り方など何か変わることがあるのだろうかーー。

 「ちょっと大きく振れるので、ちょっと小さくなったというときにはやったりしています」。

 試合で結果を残すために試合前の打撃練習から工夫を凝らす荻野。そうした日々の積み重ねで、8月10日のソフトバンク戦ではプロ13年目で通算1000安打を達成した。「素直に嬉しいですけど、ここで終わりではないので、しっかり1本1本積み重ねていきたいという思いです」。30代後半に入っても進化を続ける荻野。今日もチームを勝利に導くため安打を重ねていく。

取材・文=岩下雄太

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  • 良い選手だけどスペ体質の荻野にいつまでも頼るわけにはいかない。
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