多数の車が走行する道路にセスナ機が墜落　目撃者は「怖くて震えた」（米）＜動画あり＞

今月19日、アメリカの一般道に小型飛行機であるセスナ機が着陸しようとする瞬間を走行していた車に乗った女性が動画に収めた。しかしセスナ機は機首から地面に突っ込んでしまい、パイロットの生存は絶望的かと思われたが奇跡的に大きなケガはなく痣だけで済んだという。また周辺を走行していた車に衝突することもなかったそうだ。『Fox News』などが伝えている。

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今月19日午後4時前、ライア・コリンズさん（Raiah Collins）は友人のアマンダ・スクーバンさん（Amanda Skuban）が運転する車で、会員制の大型スーパー「コストコ（Costco）」へ向かうため米フロリダ州オーランドの道路「ユニバーシティ・ブールバード（University Boulevard）」を走行していた。しかし道中、自分たちの車の目の前に小型飛行機であるセスナ機が異様に低く飛んでいることに気付いた。

ライアさんは「セスナ機が私たちの方に向かってきて、それが着陸のために広い場所を探していることに気付くのには時間が掛かりました。道路に着陸すると思ったのですぐに携帯で動画を撮影し始めましたが、セスナ機は墜落してしまったんです」と当時を振り返った。

ライアさんが撮影した動画には、傾きながらも道路に緊急着陸しようとするセスナ機が映っていた。しかし機体を平行に保てていなかったためセスナ機は機首から地面に墜落してしまい、道路横に突っ込むようにして停止した。ライアさんは撮影しながら目の前で起きていることが信じられず、何度も「オーマイガー！」と言っているのが聞こえる。

事故現場の近くに住むベン・スティルマンさん（Ben Stillman）は「車が衝突したような大きなクラッシュ音が聞こえましたよ。フェンス越しにのぞいてみたら道路にセスナ機があるのが見えたんです」と当時の驚きを明かした。またセスナ機が墜落した目の前の家の住人であるサミア・マスードさん（Samia Masood）は「ドーンという音が聞こえて、思わず『オーマイガー！　いったい何が起きたの？』と呟いていました。本当にショックな出来事で『もしかしたらパイロットは亡くなっているかもしれない』と思うと怖くて震えました。でもパイロットに『大丈夫ですか？』と声をかけると、彼は『大丈夫だ』と答えたんです」と衝撃的な当時の様子を振り返った。

このセスナ機のパイロットであるレミー・コリンさん（Remy Colin、40）は当時、年に一度の点検後の試験飛行をしており、無線機の不具合を直すのに気を取られていて燃料が少なくなっていたことに気付かず緊急着陸を余儀なくされたという。近くに着陸できそうな場所がなかったため、レミーさんはセスナ機を犠牲にして誰にも被害が出ないようにと最善を尽くしたと明かしている。機首から激しく地面に墜落したにもかかわらず、レミーさんは奇跡的に痣ができただけで大きなケガはなかった。また当時何台もの車が走行していたが幸いにも車と衝突することはなく、「パイロットが生きていて本当に良かった。みんな本当に幸運でしたね」とライアさんは安堵していた。

このニュースを見た人からは「パイロットのスキルは最高だけど準備が足りなかったね」「燃料不足に気付かないなんてことあるの？」「この人からはパイロットの資格をはく奪すべき」「ラッキーなパイロットだね」などの声があがっている。


ちなみに先月にも米ノースカロライナ州で小型飛行機が高速道路に緊急着陸した瞬間を捉えた動画が話題になり、こちらのケースでは奇跡的に無事に着陸していた。



画像は『Fox News　2022年8月22日付「Stunning video shows Florida Cessna plane crashing onto Orlando road」（Raiah Collins/LOCAL NEWS X/TMX）（Orange County Fire Rescue）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　iruy）