ドローンが捉えたワニの襲撃 頭を噛まれた男性、口をこじ開け生還(米)<動画あり>

1

2022年08月25日 04:11  Techinsight Japan

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Techinsight Japan

遊泳中の男性(左)に近づくワニ(画像は『UK Times 2022年8月18日付「Drone footage shows the horrifying moment man is attacked by an alligator in Florida」(Twitter/ABC News)』のスクリーンショット)
米フロリダ州の湖で今月初め、遊泳中の男性がワニに襲われた。男性は重傷を負うも奇跡的に生還、このほど事故の詳細について語り注目されている。ドローンが捉えた当時の映像とともに『Fox News』などが伝えた。

【この記事の動画を見る】

フロリダ州タンパ近郊のソノトサッサ湖で3日、遊泳中だったフアン・カルロス・ラ・ヴェルデさん(Juan Carlos La Verde、34、以下JCさん)がワニに襲われた。

JCさんは自身が経営するスポーツ競技関連会社「デフィート・エックス(Defeat-X)」のイベントのプロモーション撮影をしており、当時の様子はドローンが捉えていた。

動画では、画面左側のJCさんに向かってワニが右側から近づいていき、JCさんのところまで達すると水しぶきが上がるのが見て取れる。JCさんはその数秒後、近くのデッキに向かって猛スピードで泳いでおり、ワニは追うのを止めたようである。

JCさんは当時のことを「ゴーグルを着用しておらず、ワニが近づいてくるのに気付かなかった。襲撃はほんの数秒だった」と明かし、このように振り返った。

「右頭部をガブリとやられてね。鱗と歯に触れた直後、『ワニだ!』と思って両手で口をこじ開けた。やるかやられるか、そんな状況だったからね。ただ襲われた瞬間、『自分は死なない。大丈夫だ』という確信があったんだ。」

「するとワニは、私が不意を突かれたのと同じようにうろたえていた。そしてその直後、私を解放したんだ。」

こうしてワニを振り切ったJCさんは大量に出血しており、デッキに上がった途端、アドレナリンが切れて激痛に襲われたという。JCさんはその後、近所の住民の助けでタンパ総合病院に搬送され、6時間に及ぶ手術を受けた。

妻のクリスティーンさん(Christine)によると、JCさんは頭蓋骨が陥没し、鋭い歯は脳にまで達していたそうで、開頭手術で側頭葉の一部を切除しなければならなかったという。また顎骨を骨折し、顔の神経も損傷しており、8日間の入院後に帰宅した。現在も頭蓋骨の一部が外されたままのため、今後は頭蓋形成術を受けなければならないそうだ。


ちなみにJCさんは体重約65キロ(143ポンド)、身長約174センチ(5.7フィート)だが、ワニは推定で体長3.5メートル超、体重は約227キロ(500ポンド)あったとみられており、JCさんは今回の襲撃を受けてこんな感想を述べている。

「水に入る際は通常、周りをよく確認するのだけどね。あの日は撮影のために写真家を雇い、時間に追われていて注意が足らなかった。」

「ただ私のようにワニに正面から襲われる人なんて滅多にいないだろうね。あのワニは尻尾だけで、自分の体重と同じくらいの重さがあったと思う。脳を潰され、顎骨が4つの骨片に割れた状態でデッキまで泳ぐのは本当に大変だった。生きていたのは奇跡だよ。」


なおJCさんは元米空軍特殊部隊「パラレスキュージャンパー」で、現在はタンパ近郊オールズマーで消防隊員兼救急救命士としても勤務しており、このニュースには「なんてタフな男!」「頭を噛まれて生き延びるなんて凄い」「日頃の訓練の賜物だろう」といった声のほか、「フロリダの湖で泳ぐなんて、サメがうようよいる海に飛び込むようなもの」「幸運としか言いようがない」といったコメントが寄せられている。



画像は『UK Times 2022年8月18日付「Drone footage shows the horrifying moment man is attacked by an alligator in Florida」(Twitter/ABC News)(FOX 35)(GoFundMe/Kenney Ceron)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

    前日のランキングへ

    ニュース設定