「ケガをしてるの?」と心配してしまうリスのポーズ 暑さが原因の納得の理由(米)

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2022年08月28日 06:11  Techinsight Japan

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リスが手足を投げ出している理由は…(画像は『NYC Parks 2022年8月9日付Twitter「If you see a squirrel lying down like this
米ニューヨークでは近頃、野生のリスが手足を伸ばしたまま地面にうつ伏せの状態で寝転がる光景をよく目にするという。見慣れないリスの姿に「ケガや健康に問題があるのでは?」と不安になってしまうが、実は暑さが原因の行動であると米政府機関がTwitterで公表した。『The Dodo』などが伝えている。

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リスの不思議な行動についてTwitterで言及したのは、米ニューヨーク市パーク・アンド・レクリエーション局(New York City Department of Parks and Recreation)だ。今月9日に投稿された写真には木陰で寝転がる1匹のリスが映っており、柔らかそうな土が被った地面に腹ばいになったリスが手足を投げ出してリラックスしていた。

投稿には「こんな風にリスが横になっている姿を見かけても、リスたちは大丈夫ですので心配いりません。暑い日にリスは体温を下げるために涼しい場所でスプルーティング(手足を伸ばすこと)をするのです。ヒートダンピング(heat dumping)とも呼ばれますね」と綴られている。

リスのお腹の体毛は他の部分に比べて少ないため、冷たい表面や木陰などの涼しい場所にお腹をぴたりとつける行動を取るという。動物看護師のキャサリン・ジョンソンさん(Kathryn Johnson)は「これは『ヒートダンピング』と呼ばれ、スプルーティングは体内の熱を他の物体に移すことにより最も効率的に体温を下げることのできる方法です。暑い日にリスは地面や木の枝、日陰など表面が冷たい場所で、このような行動を取ります」と説明した。

この投稿は大きな反響を呼び、コメント欄には「うちから見える木の根元でいつもこのポーズをしているリスがいるよ」「ちょうど同じことをしているリスを見た」などの声とともに様々なリスが同じようなポーズでスプルーティングをしている写真がツイートされている。

またこの投稿に書かれていた「スプルート(sploot)」という単語の現在進行形「スプルーティング(splooting)」は英語圏でも聞き慣れない言葉だったようで、「スプルーティング!?」「このポーズに名前があったなんて驚きだ!」「新しい単語を覚えられて嬉しいよ」などのコメントも届いた。スプルーティングはリスだけでなく犬などの他の動物でも見られる行動で、投稿のコメント欄には犬や猫などがスプルーティングのポーズをしている写真も多数見られた。

キャサリンさんによるとスプルーティングには種類があり、両後ろ脚が伸びきった状態を「フルスプルート(full sploot)」と呼び、この状態が最も一般的なポーズだという。また片方の後ろ脚が完全に伸び、もう片方が横に伸びている状態を「サイドスプルート(side sploot)」、他にも「ハーフスプルート(half sploot)」は片方の脚が体の下に隠れている状態を呼ぶそうだ。


なお過去にもリスの変わった行動が確認されており、道路脇に停車していた車のボンネットの下にぎっしりとクルミが隠されていたケースもあった。このリスは特定の車にだけ詰めていたそうで、リスの“謎行動”に車の持ち主は困惑していた。

画像は『NYC Parks 2022年8月9日付Twitter「If you see a squirrel lying down like this, don’t worry;」』『NYC Plover Project 2022年8月9日付Twitter「Was just watching a squirrel do this!」』『Erin 2022年8月10日付Twitter「My corgi does this too!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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